『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2008年05月01日(木) 手さぐれば霧のなかみ。

外に出るのが「こわい」とか
人との約束が「こわい」とか
その下の下にはなにが息ひそめて力をふるっているのだろう、とか
そもそも「こわい」の意味合いがチガウだろう
と朧げにかんじながらもその違い(違和感の正体)をつかまえるのが
なぜかとてもむずかしかった雲日の午後。

言葉や記憶ど何重にも蓋をした奥にあたし(ぼく)がいて
たとえばおびえる、たとえばこわがる卵をたいせつに抱え
からだを支配して、そして卵の殻をみずからを覆う天井を
強く厚くしている……そのことは感じられ

どうして卵はうまれたの
なぜ
そんなようにたいせつにあたためられ護られることに
なったの
なって、いるの

靴をはけば襲う
吐き気とめまいのようなものと、力が抜けていくことと、それからあれこれ
ぼくはじぶんとじぶんのカラダにケンカをして
負けたり負けなかったり妥協したりする
くりかえされるおなじみの、ひとりの攻防

道路がよぶ
線路がよぶ
従ってはだめだとうしろへ下がり目をつむる意識をもっている

だからまだ
いいんだ

うまくしゃべることはできても
話すことはできない、嘘をつかないよう
手をのばしたら深いしろい霧があたりをつつんでいて
これじゃだめだとだけわかった、曇日。

外のひとがみんなみんな
殴るような刺激であり
でもそのせかいのなかで
あたしは、「いきてゆくひつようがある」から。
かくれんぼするみたいに
でも。

……ミナミノシマの夢をみたい。


16:54


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