『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2005年08月29日(月) M→M

半月くらい前からたのしみにしていた予定、を
その日その時間になってやっぱりだめだとあきらめなくちゃいけないのは
とても、くだける。
そういうことが立てつづけに何回も続くとなんだか
自分のことをあきらめてしまいそうになる。

ほんとうは、それじゃいけないような気もするんだけど。

ごはんを食べて今日の精一杯で
予定をあきらめて
寝ているとぜんぶが終わっている。
みたかった映画もすべて。

録画したいとか録画してほしいとか
それを口に出す余剰分もなかったので
ただひたすら横たわっていたのだけど
ふりかえると
やっぱり

かなしくてさみしい。

・・・・・・・・・・

きのうはじめてあのひとに電話をした。
取り次いでくれたヒトはとても業務的というか
居丈高な雰囲気のするおんなのひとだった。
味方ではないと咄嗟にムイシキが判断して
敵対、の姿勢をとってしまうのもしかたないのかも知れない。

つながった電話線、次はない、かも知れないけれど
はじめてきいたあのひとの声はとてもやわらかくて
かわいらしい。高校の友達のことをひどく連想させられて
内心、少しばかりわたしは動揺してしまった。
Mちゃんは元気でいるんだろうか。
このあいだ連絡をとったのはいつだろう。

高校の友達との、つながり。
自分でつくった人生の空白のなかで取り落としてきてしまい
いまだ、取り戻せていないもののうちの、ひとつだ。
自分のことに連綿とかまけているあいだに
ばらばらにしてしまったもの。途切れてしまったもの。
送信先不明のメールアドレスとか、引っ越してしまった下宿とか
気がつくと、「かけがえのない」と思っていたものが
のこっていなかった瞬間。

あの子の運転する小さな白い車で
ふたりで田んぼの中を走ったりケーキを食べにいったり
大騒ぎして大きなかぼちゃを食べ尽くしたりした。
母校の体育祭をふたりだけで見に行ったりもした。
そういう思い出のいくつかもいっしょに
価値ナシ、のフォルダによりわけてしまったような気がして
わたしは、わたしに動揺する。

こんなはずで生きていきたいわけでは、なかったのに。

吊り上げる理由が
うまくみつからないで
がりがりになった
手を見つめる。

もし会えたとしても痛くてつなげないし
ハグしてもらってもやわらかさよりも
つらさを感じるだろう。

……なんだかはてしなく暗い。

日が暮れるのがとても早くなった
6時半に暗くなってしまった窓の外
夕暮れをみつめるまで
もう少しかかるんだろうか

スキンケアのエネルギーがたまったら
おふろにはいりましょう
それだけはあきらめないで
自分に課しましょう、、、


8月29日、夜


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