なんだか、切れちゃったみたい あたしの電池。
台風はきちんと雨風を叩きつけ きちんと去ってゆき ぐんぐんと気温があがっていきます
さみしいをかんじなくなり 揺れる家にふるえ 死体になったような気分で 目がさめて、自分のからだが持ち上がらないで ああたすけてと誰にともなく 言うすきまが、みつからない
しにたいしにたいしにたいとくりかえすので しっかりしなさいコノヤロウ、と
元気になれそうなことを思い浮かべるのですが 思い浮かべると、疲れてしまう なにがみたかったのだろう なにがよみたかったのだろう なにがたべたかったのだろう
台風一過のすっきりとした(だろう)空に クラリネットの練習の音がひびいて それがあんまりきらきらひかるので
体を支える筋肉がどこかにすいこまれて消えちゃったみたい
朝……。
しずかにながいことねむりたい。
|