昨日から秋、 部屋のなかにたまる熱気をせんぷうきで追い出す。 外は風、
とおくから雷がごろごろと響いて 地面をころがってくるようだと思う
気がついたらあれこれ骨が出ておりました 肩とか、ろっこつとか、肘とか…… 基本的に筋肉がなってないので 体重があってもへんなところだけ太ったり痩せている とりあえず背筋をのばしましょう
「しゃんとする」
雨がくるのを待っています
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ぐるぐるまわる思考のさいごに ふりかかってきた音楽を口ずさんだ
ぼくはたたかう、かたちのないものと きみのためだけ、たたかう
工場の煙も瓦礫もみかたなのに ひとの思惑から逃げられないきみの気持ち おなじ夢をみたねきみが呼んでる どの時計よりきれいなさかながひかる 海で
(新居昭乃、ガレキの楽園)
力づよい錯覚といえるくらいに強い きみにささぐあいのうただ。 少女が少女を思うとき、 根拠なくただ好きだからきみのためにぼくは お姫様を守る騎士になる。少年じゃないから、あえて。
たたかうのかな。 たたかえるのかな。 立ち上がって、ただ 地面を踏みしめて目を燃やすというだけの たたかい。
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ときどき電話の音がして ときどき視界のなかを 黒いものが横切って それはみんな、みんなほんとうはないものだから
リアルはどれかなと たびたび思った
夢をみる 夢の中でぽっかりとあのひとが消えていた 目がさめてからしばらく不安がやまなかった どっちがどっちかわからないといっしょに ほんとうに捨てられたかもしれないという感覚を 消せないで、打ち消せるには足りないそこらへんの手ざわり 少しだけまた重ねられて強化された不安の気配
ねえほんとうにほんとう?
こうしてときどき、夢に喰われる こころだけ泣きじゃくる ばかだなと笑い飛ばしてもいいよ ほんとばかだよねえと笑い話に してみせるから
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落下する夕方、うす青く落ちかかる闇 みんな、あんなふうに しずかな夕暮れだったらいいのにと思う
……混乱のたびはさむ小休止です あんまり多いのであんまり大したことができません でも今日は ささやかに世界が生まれかわった日は
あたしは目をさましていようと思った。
8月15日、夕刻
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