『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2004年07月10日(土) 羽根

霧雨。

それは、降るプラチナ、というより
銀色の針みたいだと、思った
細くてやわらかいけど、でもつめたい針
まっすぐに突き刺さりにいく
上空に向かっていくせかい。

重力がどんどん弱くなる。

さいごに空を見たら青い色がきれいで
そこにあった雲がまるで羽根みたいで
ああきれいだなと思ったから
今日はたぶん、そんなに悪い日じゃなかったんだと、思った。

ああそらをとびたいな。

浅草のほおずき市が今だって
知ってしまった
迂闊に触れてしまったこと
行きたくて行けなくて今年も過ぎてしまう
つめたい思い出、さびしいのがまた追いかけてくるから
ここからはやく、逃げなくちゃいけないと
思う


……虹が出たならきみの家までなないろのそのままで届けよう



7月10日、夜  真火


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