| 2004年07月01日(木) |
好きという思いのみえないところ |
いちんち泣いてみる、くたびれた。 きれぎれにぽろぽろ、 思い出したら泣く くたびれるまで泣いたのなんか久しぶりだな。 自分の涙なんてちゃんと見たのも。
気がついたら出てるのなんか涙じゃないよ 目から水が出てるといって驚いたサイボーグみたいな気分 かくんと首を曲げる
外はひどく、ひどくあかるくて だれもいなくて 日差しは熱く焦げていて ぼくはさむかった
カステラ色のまるい月 ひっきりなしに風は吹いて背中をつめたくした きのうにひきつづき今日 ながいながい一日、日が暮れてそして明けたのに はじまりもなくておわりもない
どこかで知っていた思いがぐるっと回ってまた向こうから近づいてくるみたいだ やあこんにちは そう言って ぼくなんかちっともおまえに挨拶なんてしたくないのに
積み上げすぎた砂がかわいてなだれ落ちるみたいに なにかが崩れていくのを手をこまねいて見ている 涙の理由は探しても探してもうまく見つけられなかった 理屈ではそう 誰のせいでもなかった れっきとした責めはどこにも
誰かのせいだったら話はもう少し明らかだったかも知れないし ぐずぐずと漠然とかなしむことなんかないのかも知れないのに
なんとなく内側のほうに嫌な感じがして それが少しずつふくらんでくる予感がして その正体をぼくは知っている気がして 不安な気持ちが大きくなっていくんだけれど たぶん、それは、すごくつまんなくて面白くない結論だから そんなことおおっぴらに申告するのは気が引けてどうしようもないし 第一、まわりが、よくなってきた、と思って嬉しそうにしているのを 裏切るみたいでイヤだった
くいとめられないこの気持ちはなんだろう
いろんなことが少しだけかみ合わなくなっていく 人にやつあたれる理由なんかひとつも見つからないから ふりあげた手のやり場に困って自分をなぐったら 案の定、おこられたし だけどそれのどこがいけないのかぼくにはまたよくわからなっていて ただ他人の心の重荷と迷惑と心配とをいたずらに増やすだけだから おまえなんかもう消えてしまえ消えてしまえ消えてしまえ 気がついたらまたその呪文のなかにいる こんなところ迷ってきたくなかったのに
好きという思いのみえないところ
木曜日、七月のはじめての朝、 あかるいひかりをあびながら 自分のなかのぐずぐずとしたうす暗がりを 打ち消そうといろいろ足掻いてみたけれど そのどれもが失敗に終わって、ただひとつの 単純すぎる選択肢に向かってしずかに収束してゆく
僕は鳥になりたい
2004年7月1日からひきつづきの朝、 真火
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