目を覚ましているのがこわくてオクスリでねむらせてもらった パジャマで居るだけなのがさむくてさむくて靴下をはいた それだけどまださむくて、
わたしにはなにがたりないんだろう ふるえたまんま
生まれかわれ 生まれかわれ 生まれかわれ
真夜中をすぎてひとりでいることの「恐くない安心」と だれもそばにいないことの「たよりない不安」とどっちが おおきくて恐ろしいんだろう ひとりでいるのは恐くてさみしいと泣きました 何も知らない手がちいさな刃にのびました ちらばったオクスリがゆるゆると血液の中に溶けてわたしの秘密を増やしていって 頭のなかで残さなきゃいけない錠剤の数をかぞえている うそつき うそつき
今日は雨だった?それとも晴れだった? 梅雨があけるのはもうすぐだよね そうしたら、また、あの青くてしかたないそらがわたしの頭の上を覆って おおいつくして
お日さまに向かって まっすぐに わらうんだ
きっと
死んだらダメっていうことはたやすいけどむずかしくて 言ってくれてありがとう、って、思う わたしのそばに居る人じゃなく知らない人がそう言ってくれること なんだかとても不思議な気がする
死んだら怒るからね泣くからねあたしあんたを許さないからね そういって顔を真っ赤にして、仁王立ちしていた
わたしも、そうできたら、 よかったのに あのとき あのとき
本日 サトくんのおばあさまの四十九日、で あの大きな石のおはかのなかで 彼の骨は、もうひとつっきり置かれているのじゃないと思って なぐさめられもしなく
ただ最後に会ったときにわたしの手を握ってくれた 力の強さを憶えてる、手のあったかさを憶えてる それがもうどこにもなくて 風とか土とか空気とかになってしまった
くらいことばばかりつむいでごめんなさい あなたのくれたことばで元気にもどれなくて ごめんなさい
あいかわらず 臆病で役立たずで いらない人の筆頭にかぞえられて キーボード、おもたい ほかにすることが背中におもたい 食べることお風呂に入ること眠ることしゃべること だれかきみと関わろうと必死になってやってきた わたしのひとりのからまわり、でしたか?
わたしただ眠りたい
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