『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2002年12月25日(水) ぶくぶく。

今のわたしをあらわす、オノマトペ、
「ぶくぶく」。
それかな、と思い当たった。
みずの底にしずんでうす暗がりの中から
泡を吐き出している。
ぶくぶく。
手をほどいて、水をかけばいいのに、それをしない。
足をのばして、立ち上がって底を蹴ればいいのに、それをしない。
ときどき首だけあげて、うえのほうをみる。
きらきら。
みなそこから見る水面の反射光はきっときれいなんだろう。
想像だけして、またくるまった膝に目線を戻す、
ぶくぶく。

眠る
眠る
眠る

わたしはちっとも泳げません。

メリー・メリー・クリスマス。


ケーキもなんにもなかった
それは毎年のことで
だけど今年は宅急便とか郵便で
思わないところからプレゼントをいくつかいただいた。
サンタさんありがとう、ゆっくりあけてみるね。
包装紙をはがす力が出なくて部屋の中に置いた包みがひとつふたつみっつ、
所在なげにだけどはっきりその存在を主張しています。
メリー・メリー・クリスマス。
ケーキの一切れでも食べたかったな、
北海道からいただいた大好きな六花亭のチョコレート
ひとつだけ出してぽくぽくと齧って、
のこりはきちんと元の通りに、しまった。
それはそれでしあわせの味がする。

どうもありがとう。

ホワイトチョコレートが好きです
なぜだかよくわからないけど。
ビターチョコレートは食べられません
25歳になってもまだ大人じゃないみたいです。
酸っぱい苺は大好きだけど
今年もお疲れ様で職員さんにご馳走していただいた、
お隣のレストランのランチ、
ランチなのに2500円、(絶句)
先付のからしマヨネーズは頭までしみて涙が出そうで出ませんでした。
この辛さはHOTじゃなくてCOOLだと思いながら
だけどちっともカッコよくはなれないわたしです。

メリー・メリー・クリスマス。
わたしはちっともいい子じゃないけど今年もこの日まで生きました。

切りたいと消えたいのはざまで
ごめんなさいを繰り返しながら
自分より大きなサトくんの影も背中におぶって
今年と来年の坂を、時間の勢いに押されて、
ずるずると上っていって、しなない。
ぼくのしなない日。(だけどあなたは死んだ日)
ぶくぶく、泡が立ちのぼって行く先の光がまぶしい。
それを見つめるくらいで
今日の日も暮れます。
やることがなにもないわけではないのに
こころぼそくて途方にくれては、眠りばかりを欲します。


あなたのうえに
しあわせが降りますように。
そう心から
言えますように。



まなほ


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