お薬をがんばって飲んで その副作用で吐き気が出て食欲が失せて唸っていたら 欝がきていた。
……。
じぶんの我儘さの程度にかなりあきれはてているけれど こういうときは「どっちかにしてください」と 誰かに頼みたくでもなってしまうのです。誰かって誰。
わからないけど。
本を手にとって、落とす。 ごはんのテーブルに、行けない。 眠っているのと起きているのとそのまんなかあたりを ふらふらしながら、24時間でわたる、平均台。 結局のところ、おふとんでまるくなっているのがいちばん苦しくなくて そこに行って横たわりたいと思うのだけれども もうひとつの病気はお風呂とスキンケアをさぼることをわたしに許さないので 結果、そこらじゅうを、うろうろと歩きまわることになる。 パジャマを取りに行こうと思う。 立ち上がらなくてはいけないと思う。 倒れたいと思う。 そんなことの繰り返しで、あるとき、 「どうやら、欝みたい。」 って、気がつく。
自分の状態を把握するのって、存外、むつかしいことらしい。
世界から放り出された気分のする、今日、 またしても、外は曇天模様。 待ち望んでいた雪は降りませんでした。
待っているものはときどき到着が遅れる、 それがひとつの楽しみだったりすることも、ある、けれど 春まではわたしは待つことができないので できれば、この冬のどこかに 白いひらひらしたものが空から落ちてきてほしいなと その光景を目にうつしてやりたいなと 思います。
春、 桜の頃。
ばかげた話。
わたしは生きてるのかしら、とぼんやりと考えて 頭をかかえてうずくまる。サトくんがいなくなった日。 それだからわたしは消えることはできないんだ。 それだけど
今は、明日が見えません。
まなほ
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