みちる草紙

2005年03月26日(土) 永遠の 『オル窓』

桜も開花したというのに、今日は日がな漫画にハマってしまった。
およそ30年前の名作『オルフェウスの窓』全18巻を、1日がかりで読み上げました A^_^;)

これ実は小学生の頃に、コミックス5巻くらいまで買って挫折しちゃってたんですね。
当時は読破しようにも、低学年のガキにはベルばらよりやや難解だったかも知れない。
ボルシェビキやメンシェビキを習ったのは中学に上がってからだし。
今改めて読むと、前半部の家内騒動編より、後半部の日露戦争〜ロシア革命編が
面白くて途中で止められず、食事も摂らずに最後までノンストップでイッてしまった(笑)

ああほんと、何十年ぶりかで“純愛悲劇”に胸をシビレさせながら読んだわ。

クラウス・ゾンマーシュミット(=アレクセイ・ミハイロフ)は昔からタイプだったけど
大人になった今でもやっぱりダントツ好きだ!(冷血ユスーポフも捨て難いが…)
なんで!なんで死んじゃうの〜(ToT) いや死ぬからいいんですけどね。
反革命派に蜂の巣にされても尚、ネヴァ川から這い上がって来るのを期待しましたが
ダメでした。そこまで不死身なのは怪僧ラスプーチンの方ですね(省略されてます)。
ドミートリィの処刑でも皇帝特赦を期待したけど…。とにかく死者多発ドラマ。
最後まで生き残る二枚目は、息子に己の夢を託すしょぼくれイザークだけかぃ(T_T)

ユリウス(主役の女)とアレクセイの再会シーンでは落涙を禁じ得ず。
この人、序盤のキビキビした男っぽさと、終盤のオンナオンナさとの落差が極端。
また、ここまで会う男会う男にモテまくるのも反則な気がします。

惜しむらくは、エピローグの消化不良感でしょうか。ええっ?ここで終り?という。
意外にも、ニコライ2世一家の凄惨な銃殺場面はほんのサワリで流されていた。
  ※後年判明したところによると、アナスタシア皇女生存説は
   DNA鑑定の結果、偽者と片付いています。

ハタと思い出したけど、アタシも音楽学院出身者なのでした(但し幼稚園)。

                                        ↓クラウス↓              

最近こういうドラマティックな歴史大河ないもんねぇ。大御所池田理代子氏の Good Job!!

すみません、オル窓ご存知ない方には何のことやら判らん内容でした…m(__)m


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