みちる草紙

2004年12月08日(水) 風神乱心?

土曜、日曜と、実に気持ちの悪い生暖かさが日本列島を包んだ。

『台風が近づいてるらしいよ。そのうち抜けて温帯性低気圧に変わるそうだけど』
「なに!? また台風?今12月よ?何かの間違いじゃないの?」

師走にあるまじき蒸し暑さ。クリスマスが近いんだぞ?もうすぐ年が明けるのよ?
渋々のように雨戸を閉めたが、この時季なら当然ミゾレか吹雪でなければならないのに
あの生ぬくい暴風雨は、確かに台風と呼んでも差し支えなかろう。
10月に2度も台風が上陸したのは、何十年ぶりだとか聞いたように思うが
今度という今度は本当に、何か天変地異の前触れではないのか。

月曜日、もんを日向ぼっこさせにベランダに出すと、昨晩まで降り続いた雨が
日差しを受けて気化する、もわっとした湿気に包まれた。
以来、日が暮れて冷え込む時間帯になっても、充分暖かく過ごせる今日この頃。
多少風が冷たいことはあっても、明らかに例年の冬の寒さとは異質である。

いざという時のために、ボストンバッグに非常食を詰めておくべきか。

先週買い込んだ文庫本を、端から読み始めて幾日かが過ぎた。
昼夜を分かたず、朝目覚めたままの恰好で食事もそこそこ、深更まで読み耽る毎日だが
日が落ちかけ、文字が判読しづらくなってきて、ようよう刻限を知る。
しかし、依然窓を開け放ったままでも、大して寒さを感じない師走の夕暮れ時。
こんなの、おかしいよねぇ(-_-;)

今、芥川龍之介の分厚い怪談集にかかっているが、存外ちょうど良い陽気かも。


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