子供の頃読んだ日本の昔話に『天狗の隠れ蓑』というのがあった。 (彦一とんち話だったかな?自信がない…多分違うだろう) 遠い記憶でディテールは定かでないが、大体以下のような筋である。
昔あるところに、一人の悪知恵のよくはたらく若者がいた。 若者は、身に着ければたちどころに姿が見えなくなるという“天狗の隠れ蓑”を 是非手に入れたいと策を練り、一本の火吹き竹を携えて山に入った。 そこで、高い木の枝に跨り、それを遠眼鏡のようにあちこち向けて覗きながら 「やあ、見える見える。花のお江戸に京の都!この千里眼で何でも見えるぞ!」 とか何とか、辺りに聞こえるよう大声で叫んだ。 それを聞きつけた天狗が、貸してくれと声をかけたが、若者はわざと応じない。 遂に焦らされた天狗は、宝物である隠れ蓑と交換にその“千里眼”を奪い、早速覗いて見た。 ところが、もとよりただの竹筒で京の都が見晴るかせる筈もない。 騙されたと知った天狗は悔しがったが、隠れ蓑を着てすたこら逃げ出した若者の姿は 既にどこにも見えず、追いかける術がなかった。 まんまと隠れ蓑をせしめた若者は、姿が見えないのをいいことに、方々で 悪さのし放題であったが、結局正体がバレて村人に懲らしめられるというオチである。 科学至上主義の現代における最高精度の遠眼鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡だろうか?
FBI超能力捜査官のジョー(ジョセフ)・マクモニーグル氏は、地球の裏側をも見とおす 千里眼を持つ驚異の男として、日本で紹介され評判になった人物である。 以前から、エリート超能力捜査官が数名出演し、迷宮入りとなった怪事件を 次々解決してゆくシリーズ番組を、毎回わくわくしながら見守っていたのだが 中でもマクモニーグルには、際立って超人的な印象を受けたものであった。 氏が他の超能力者の追随を許さないのは、イメージを描写する際の卓越した画力だ。 衛星写真さながらの地形の俯瞰図や、遠近法を駆使して描いた建造物や風景など サインペンでさらさらと一気に描いて見せる。ひとくちに透視と言っても 解釈を他者に委ねるアバウトさはなく、彼が提示するのは飽くまで 取材レポートのように詳細で緻密なイメージである。う〜ん。これが何とも不思議。 かつてケネディ大統領を暗殺した犯人は、公にはオズワルドであるとされているが マクモニーグルは否定した。これも、この人が言うんだからそうなんだろうと思ってしまう。 また、やはり真犯人が挙がらず時効が成立して久しい、かの三億円事件の 実行犯が現在悠々と暮らしている場所は、なんと九州の福岡なのだそうだ。 今更見つかったところで不起訴処分とは言え、あの瞬間、もしかしたら 犯人は福岡のどこかで肝を冷やしていただろうか…。
堂々とした押し出し、もの静かで落ち着き払った風情、鋭く見据える眼光。 今やすっかりマクモニーグル贔屓のあたくし♪
途中、観客相手の余興で、透視能力テストなるものを実施したので、アタシも酔狂に 紙とペンを用意して実際に挑戦してみたのだが、ターゲットに結構近いイメージを 描き当てることができてとても興奮した!(*゚∀゚*) わっ!うそっ♪
それと気づかず超能力が眠っていたのかしら?ロト6買ってみようかなぁ。
|