毎週毎週、極度の疲労から、決まって仮死状態で浪費する土日。 今日(土曜)こそ、いや明日(日曜)こそ時間をうまく使い、有意義に過ごしてやる! と毎週思うのだけれど、いつもグッタリダラダラ、あっという間に夜が来て月曜の朝。 ああ…なんで世の中一律、週休3日制じゃないんだろう。って思いません?(。-。-。)y-~~~
晴れてはいたが風は刺すように冷たく、やはりそれなりに寒かった冬の日曜日。 夕方になると既にどっぷりとこたつに潜り、先日打ちつけた背中をさすりながら 肘枕でぼーっとテレビを観たりしょうもないメールを打ったり、実に勿体無い 時間の過ごし方をしていた、まさにその時だった。
ピンポーン
んあ?(¬。¬) 外はもう日が落ちて薄暗いのに、誰だ今時分。
ピンポーン
日曜日にかかってくる電話はセールス、来るのは大抵ものみの塔と決まっている。 かまわん、放っとこ(。ー_ー。)y-~~~
ピンポーン ピンポーン
…やけに粘るなぁ。知人かしら。しかし前触れもなくいきなりやってくるような ヒジョーシキな奴は、元だーりんならともかく友人には… 怪訝な心持でインターフォンに出る。
「はい、どちらさま?o(ー。ー#)」←無愛想
『…星野さん?…N田です』
・・・・・・・・・・・・・・・・
「はあああ?( ̄ロ ̄;)」
息が止まるほど驚いた。1年前に辞めたあのクソ会社の、部長(頭にエロがつく)じゃないか! あんまりビックリしたので、インターフォンの受話器を持つ手が思わずガタガタ。
「何のご用でしょうか…」 『あのねぇ、どうしてもあなたに訊きたいことがあるのよ。2〜3分でいいから 出て来て話を聞いてもらえんだろうか…』
血迷ったか。1年も経ってから、キサマ一体何を訊こうというのだ(-"-;) 今だから言うがこのおやぢは、アタシのよーなぴちぴちギャルに年甲斐もなく 不適切な関係を迫ってきていた、見下げ果てた畜生上司なのである。 エレベーターの中で抱きつかれて、力任せに突き飛ばしたことだってあるぞ。 当時から『あいつと付き合ってるのか?こいつとはどうなんだ?』 と妄想めいたことをやたら訊ねてくるから、相手にしてなかったんだけどなぁ。
あ、断っておくがこれは「アタシってモテモテ♪」自慢ではないぞえ。 あの会社、とにかく女性の数が少なかったのに、女癖の悪い不心得おやぢどもが 揃っていたので、もはやそれは宿命ともいうべき境遇であった。 二人しかいない女性社員のうち、もう一人は48歳のJ子さんだったし。
「アタシ今、具合が悪くて(←嘘)出られません。お引取り下さい」 『…じゃあ電話してくれるか。私の携帯の番号、分かるかね?』 「―― はい(←嘘)」 どうでもいいけど早く帰ってくれ!(`◇´) 『待ってるからね…』
どうやらそのまま大人しく立ち去ったらしいが、万一その辺に潜んでいたらと思うと 不気味さのあまり、下の自販機にタバコを買いに出ることすらできなかった。ちくしょー! アタシの左手はインターフォンの受話器を掴んでいたが、右手は無意識に電話に伸び 110番通報の準備も整っていた。今度来やがったら、突き出してやるからな! …今頃になって、まさか家を訪ねてくるとはなぁ…。 そう言えばアタシが辞める時、あのオッサン、やっぱり家まで説得に来てたっけ。 表向きはセクハラ御大・エロ常務側につき、アタシを諭すポーズを取りながらも。 この辺鄙な場所の、道筋を覚えていたのか。げにおぞましきは老いらくの痴情。 はやばやと辞めておいて正解だったと、改めて思う。
しかし。これは本気で引越しを考えなければ!(-_-;)
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