なんとなく続いている日記

誰かに読ませるつもりで書くものではないが
誰かに読まれた時のことも考えて書くもの。
それが日記。

では、Web日記とは一体・・・

2020年06月29日(月) 自分の無駄な才能を信じてみた

うちのマンションの不動産屋が好きじゃないんだよなぁ・・・
たしかに仕事は早いんだけど、事務のおばちゃんたちも含めて、なんか偉そうというか、愛想が悪いというか。

入居するときと契約更新時だけはにこやか。
そういうところも含めて嫌い。


法人成りにあたって、大きな懸念材料が3つあるのだが、その中でもっとも憂いていたのが「今住んでる賃貸マンションの部屋を、我が社の本社として登記させてもらう許可を得ること」なのである。

弁護士も司法書士も税理士も「良くある事例です。契約書にそれは禁止と書いてさえなければ、全然問題ないと思いますよ!」と言ってくれたのだが、それでもあの不動産屋はNOと言いそうだなぁ・・・と思っていた。

不動産屋に交渉?お願い?に行った。
別にいいですよね?弁護士もOKと言ってたしー!ってな感じで(もちろんもっときちんと説明してますよ!)説明したら、まんまと「住居として貸してるのだから駄目です。オーナーだってOKと言わないと思います」と言われた。

しかも、ババァ三人がかりで。
無理に決まってるでしょ!的な。
そんな話をオーナーにするのも面倒だわ!
波風立てたくないわ!!的な。

というか、お前らが決めることじゃねーだろ。
オーナーに聞けよ!
お前らはこちらのお願いを仲介だけしてりゃーいいんだよ。
それが仕事だろ。
クソが。

もちろん、不動産屋も「オーナーには確認を取ってみますが」とは言ってたのだが、あいつらはきっと「そんなのNOですよね?当然、許可しませんよね?あほな住人が無理を言ってるだけなんで、気にしないで下さいね!」みたいな、不許可へ扇動するような話し方をするのだろうと感じた。

まあ、そうは感じつつも、俺は大人なので「全然問題のない話だとは思うので、その旨を伝えたうえでオーナーの返事を確認して頂けると助かります。よろしくお願いしますね」と丁寧にお願いして不動産屋を出た。

すごく嫌な気持ちになった。
駄目だこりゃ、と思った。
諦め半分だった。
いや、8割方駄目だと感じた。

ああ、これじゃあ実家を本社にするしかないのかな・・・
とか考えながら、家までを重い足取りで歩いた。


マンションオーナー(地主・金持ち)のお屋敷の前を通りかかったときに、庭で花に水をあげているおばあさんの姿が見えた。

たぶん、あれがオーナーだ!
先代は亡くなってるので、その奥さんが引き継いでいるはず・・・
違う可能性もあるけど。

ううっ
どうしよう・・・
思い切って声を掛けて直談判してみるか・・・
でもなぁ・・・

いかんいかん!
これ、神様がくれたチャンスだろ!!

それに・・・俺は人当たりはいい!
特に年配の女性受けは、そこだけは、すごくいい男だ!!

昔から俺は同世代の女子には一切モテないが、自分の親に近いような世代にはすごく好かれる、好印象を持たれる、そんな男じゃないか!!

今こそここで、同世代にモテない男の無駄な才能を
「無駄ではなかった才能」に変えるチャンスじゃないか!!

がんばれ、モテない俺!

人当たりだけは優れてる俺様!!


「あのー、すみません!マンションSのオーナーの安藤さんですよね?!」

思い切って声を掛けてみた・・・


<続く>


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