エロとピンクとアミタイツ。
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どうしても面と向かって言えないことがある。 ヒゲの生えた女たちよ。 何故剃らないのか。 気にはならないのか、そのヒゲが。
リリーフランキーが同じ問題を言及しているのをみるにつけ、 私はここに土下座する。 女子よ、お願いだからヒゲを剃れ。
男の無精ヒゲは、時にワイルドでよろしい。 しかし、女の鼻の下の毛は、単なる黒いうぶ毛だ。 黒いうぶ毛。こんなにテンションの下がる言葉があるだろうか。
向かい合って食事をしているだけでげんなりする。 そのヒゲが、よりにもよって「恋の話」などをしたがる。 ヒゲの恋。ヒゲの夜。 誰がヒゲの彼氏の話など聞きたいものか。 しかもその相手は「ヒゲが気にならない男」だ。 さらに始末が悪い。
リリーフランキーも言うように、 「鼻毛が出ている、などと言うのは単なる事故」だ。 毎日鏡を見ていて、ヒゲに気づかない、気づこうとしない、 これははっきりいって病気の域である。
リリー氏は「女子中学生と宗教の人」にヒゲ率が高い、としているが、 ブランド物で身を固めていようが、高いチワワを飼っていようが、 「ヒゲの女」はどうしようもなく「ヒゲの女」なのだ。 どういう訳か、そこだけ神経が抜け落ちているとしか思えないほど、 他は完璧な女が多いから理解に苦しむ。 先日立ち寄った、銀座COACHの春物新作ファッションショーに現れた全身COACHの女子も、 それはもう見とれるほど立派な「ヒゲの人」であった。
個人的には 「顔に似合わない濃い口紅をしている人」に ヒゲ率が高い、と思っているのだが、 それはまた、別の、お話。
ずっと気になっていた。 あなたのヒゲが。会うたびに。 このグレーな「ちょっぴり気になる」が、 恋に発展することはない。
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