エロとピンクとアミタイツ。
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2004年05月31日(月) 下妻物語の罪

ロリータファッションという文化がある。

ロリータファッションの愛好と言うのは、
フリルやリボンを過剰に着けることによって
足りない「かわいらしさ」や「キュート」を補おうとする行為だ。
そういった意味では、
自分にはそれらが足りていない、という、
ある種自覚の現れでもある。
十分かわいいのにロリータファッションに走る人もいるが、
それも素の自分で勝負する自信なさの現れだ。

ピンクと黒で、足りない自分に塗り絵をする。
ブスの補正下着、それがロリータファッションだ。

私はロリータバッシングをしたいのではない。
むしろ私も17の頃、ロリータファッションに身を包んでいたクチだ。

花飾りのついたカチューシャ
フリルスカート
プトマヨのブラウス
ジェーンマープルの指輪
厚底サンダル
ロビンと名づけたパンダのぬいぐるみ
姫カット

ロリータの魔力はすごい。
かわいくなった気がした。
点数が上がった気がした。
友達が減った。
やめた。

しかし、あの陶酔感を知っている私としては、
その辺の人よりはロリータに理解があるつもりだ。

さて、下妻物語だ。
あの映画の影響で、全国のデコラたちが脅威にさらされている。

日ごろ理解されないロリータに光が当たったのはよろしい。
問題はフカダキョウコだ。
本当の美人が、フリルを手にしてしまったのだ。
それは、スーパーモデルが補正下着をつけるようなもの。
真の意味で補正下着を付けている下々はどうしたらいい?

「いやーん、フカキョン超カワイイー」じゃねえよバカ。
かわいい+ロリータ、という完全体が現れたおかげで、
かろうじてフリルで保っていた自分の「キュート」にボロが出ているのが分からんのか。
フカダキョウコの登場で、フリルとレースの魔法は解け、
ロリータ→一応かわいらしい感じがする、という時代は終わってしまった。
もはやロリファッション愛好家は、フリルを付けたただのブスだ。

下妻物語はコッチの世界に打ち込まれたミサイルだ。
全国のロリータ達よ、フカダキョウコと戦え。
でも戦う方向を間違えてはいけない。
ロリたちの声が聞こえる。

「フカダよりもデコラに!デコラに!」

ほうら、着飾ったブスの完成だ。

もしくはこれを機に素直に鏡に向かうこと。
そうすればキミも私のように、ラミパスラミパスルルルルル。



小日向マリー |MAIL

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