エロとピンクとアミタイツ。
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2002年11月25日(月) |
メリットのないことはしない。 |
いまさらオトタケさんの五体不満足を読む。
「友達いない障害者が俺差別されてるとか言うの寝言だよね、 ただそいつの余計な被害者意識と、性格悪いのが原因なのにさ」 だの、 「日本の障害者って障害者障害者してて、いくら同情されたくないとか言ったって ジャージばっか着てたらそりゃカワイソウと思われてもしょうがないよ、おしゃれしなよ」 だの、 障害者にたいして、いままで誰も突っ込めなかった部分を堂々と突っ込む。
これ健常者が言ったら「えー差別じゃん」で終わりよね。 手も足もない彼が言うから意味があるというか。
今日の発見。 何か言葉を発するとき、 言論の自由は保証されてるけれど、論じる立場はある程度制限されている。 制限あるったって、別に禁止されてる訳じゃないけど、 無視したってメリットねえし。
話変わるけど今、卒論を書いてます。 テーマは「女芸人は何故売れないーモリマンは何故消えた」、 難しく言うと、表現におけるジェンダーの研究。
ジェンダーとは? 簡単に言えば、「男は強い」「女はおしとやか」「男は仕事」「女は家事」というような 生物学上は関係ない、社会が生み出したおしつけの「概念」。 でも、そう教えられて育った人間はラベリング効果で自分もそうなってしまう。 そういう生物的なオスメスではなく、社会の中に存在するオトコとオンナの概念のことをジェンダーという。
そのジェンダーが生活だけでなく、表現まで規制してるんじゃないかっていうのが あたしの研究なんですが。
例えば、男がパンツ脱いで大笑いってあっても、 女がパンツ脱いで爆笑ってまずありえない。 なぜか? オンナハオシトヤカデ、マモルベキソンザイダカラ、 ワラッタリシタラ、カワイソウナノデス。 そう、社会はおっしゃるわけですよ。
その社会で、女芸人はいかにして生き残るか?
切に思うのは、大きな社会体制(例えば私がいま直面しているのはジェンダー)に対し、 正面きって「俺ぁ戦うんだぁ」ってタンカきってもいいことないぜ、ということ。 このなかで生きるには何が得なのか、どうやって気持ちよく勝つか。 ただそれだけを考えろ。 メリットがないのに戦う理由はひとつもない。
例えばオンナがギャグで「チンコ」とか言った時、周りの人が超ヒキヒキなのに、 「私は絶対にこれで笑いをとるんだ!」ってがんばったって、痛いだけですよ。 それ挑戦じゃなくて、戦線離脱に近いですよ。 ということ。
メリットのないことはしない。 これ、最近の私のテーマ。
障害者とチンコ並べてごめんなさいでした。 じゃあ、また。
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