エロとピンクとアミタイツ。
DiaryINDEX|past|will
2002年04月24日(水) |
祖母サイトウシカコ(82才) |
プロフィールをひとことで言うと、「82才、パチプロ」。 元気です。 たぶん死にません。 とりあえず毎日あたしが働いてるパチンコ屋にきては ほぼ負け知らずで帰る。 たまに大勝ちすると寿司屋につれていってくれる。 スーパーファミコンを自分で買ってもっていて、 ぷよぷよがやたら強い。 ばあちゃんは来月83になります。
先日ばあちゃんの散歩につきあって歩いてたら 「写真屋」とひとこと言うのでとりあえずついていく。 するとばあちゃんは自分の「いい」写真(しかも自分だけ切り抜いてある)をつきつけ、
「これ、引き伸ばして。葬式用だから。ネガ?ないよ、そんなもん。 いいから、引き伸ばして、葬式用に。大きさ?葬式サイズ。 知らないわよ、詳しいでしょあんたのほうが。 時間かかるの?だいじょうぶ、あと半年や1年は生きてるから。 とりあえず写真があれば安心だから。 とりあえず最初に必要なのは写真だから。」
困るバイトくん。 出てくる店長。
「縁起でもない」と断る店長に 「とりあえず写真があれば安心だから」と言う根拠のない理由を繰り返す。
あたしは下むいて爆笑なんだけど、 ばあちゃんはおかまいなし。 困る店長。 行き場のないバイトくん。
結局ばあちゃんのゴリ押しで受け付けてもらえたんだけど、 なんかねえ。 楽しんでるよ、この人は。
あたしは、ばあちゃんが好き。 人生の終盤にさしかかって、足も痛くて、すごくやせたけど、 それでも毎日楽んでるもの。 笑わせてくれるもの。 本人は意識してないんだろうけど。
あのひとはたぶん死なないけど、 もし死ぬ事があるならば最後まで笑ってると思う。
ばあちゃん見てると、年取るのが怖くなくなる。
あたしぐらいのとき何考えてたんだろうなああのひとは。 たぶんのせれば何でもしゃべるはず。
よし、明日は襲撃だ。
|