エロとピンクとアミタイツ。
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2002年04月22日(月) |
イマイチバンアイタイヒト。 |
ヤマギワくんという人がいる。 会った事はない。 彼は何をするのでも、ものすごく「ハヤイ」。
駅の自動改札で、切符を入れてゲートが開くまえに通ろうとしてはさまる。 みんなでファミコンを順番でまわしてやっているのにもかかわらず、 自分の番が終ると勝手にリセットを押し、カセットを抜く。 しゃべるスピードに「ゾマホン」というアダナがつく。 彼女にふられても2週間たつともう新しい彼女がいる。
彼は「早い」も「速い」も網羅する。
これは1日限りのバイトで知り合った女の子の話であります。 その子は30分のごはん休憩中のほとんどを使って、 「ヤマギワくん」の話をしてくれた。 顔はめちゃめちゃかっこいいんですって。ジャニーズゾマホン?
すごい笑ってたら、「今彼女いないから紹介しようか?」ですって。 ちょっと迷ったけど、このままマンガで終らせた方が気持ちいい気がしてお断りしました。
これ去年の話なんだけど、電車の中で急に思い出してさ。 そしたら奇妙な感覚に襲われて。
あれはマンガじゃない。 今日もヤマギワくんは確かに存在してて 今日もどこかで改札に挟まってる。 ヤマギワくんは、いる。
リアルとフィクションのバランスが崩れる、それは不思議な感覚。 大河ドラマみて、「あーこいつらほんとにいたんだよなあ。」 って思うのと似たような感じ。
世の中くさるほど人間いるのに、 自分のテリトリー内歩いてるのって100や200が限度でしょ? その外側って、すげえ近いくせにすげえ遠い。 電車で隣り合わせて座った人だって、社会な距離はアメリカより遠い。 あたりまえすぎて、ごめんなさい。 だけどさ、さみしくなるじゃない? なんかさ。
そしたら、急にヤマギワくんに会いたくなりました。 どっかの大学で少林寺やってるヤマギワくんに。 一番近い「外側のひと」である彼に会うことで、 なんかすこしだけでも、このさみしさから抜け出せる気がするのです。
会いたいなあ。
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