(私が)忘れなければいい…谷口の日記

谷口

オソカワ文庫SF「花粉の子供たち(The children of pollen )」
2007年03月09日(金)

花粉症でない子供が生まれなくなった近未来(西暦2027年)
主人公は元・刑事だが今はしがない私立探偵をしている冴えない中年男、そんなくだらない日常を送っていた彼の元に政府の最重要研究機関・花粉症対策チームのエリート研究員である離婚した元・妻から一本の電話が彼の元にかかってくる
「あなたしか、頼める人が居ないのよ…」
電話ごしに響く追い詰められたような彼女の声。
そして、数年ぶりの元・妻との再会。しかし、そこは離婚した元・夫婦の感傷に浸る再会の場ではなかった。
彼女の後ろに隠れるようにして佇む一人の少女---------。
「驚かないで、聞いて頂戴ーと言ってもムリだろうけど。実はこの娘、花粉症じゃないの」
「そんな!まさか、ありえない!この世に花粉症でない人間が居るだなんて!」
「そのまさかよ。彼女の体からは花粉アレルギー反応が一切でなかったの。現に彼女は抗・花粉症薬は打っていないのよ」
「ますます信じられない…薬を打たなかったら、目はショボショボ、クシャミは絶えまなく、鼻水はとめどなく溢れとても生きていられないぞ!!!」

驚きを隠せないまま、元・妻と少女と共に「デイ アフター トゥモロー号」なる船に乗るべく行動を共にする事となる。
しかし、少女はその身を庇護者であった筈の政府機関に狙われていたのだ。
次々に襲い掛かる敵の手についには元・妻が凶弾に倒れる事となる。
「あなたを愛していたわ…あの子をお願い…あの子が居れば花粉症の無い世界が…」
「喋るんじゃ無い!!!」

そして、主人公と少女だけの戦いが始まった…

オソカワ文庫SFが放つハードボイルドSFの金字塔!!!!
本作、「花粉の子供たち」を原作に「デイ アフター トゥモロー・ワールド」のタイトルで映画化決定!!!


元・妻は元・親友(男/エリート研究員 メガネ)でもいい。

というか上記の話の元ネタ分かる人皆無な気がしてならない。

花粉症で3分に一回鼻をかみながらそんな事を考える日々。
「花粉の子供たち」と花粉の粒が体内に入ると、その人の意識をコントロールできるというスギスギ星人の陰謀とどっちがいいか(なんだそのB級SF)




ハヤカワ文庫で思い出したけど村上春樹がチャンドラ−の「長いお別れ」翻訳しましたね。清水師匠の「長いお別れ」は過去絶賛挫折したんですが、ハルキはどうなんざましょね。


レイモンド・チャンドラー, 村上 春樹 / 早川書房(2007/03/08)
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