ぼんやり日記
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幼稚園にくるりるを送って帰る途中、 道路のカーブミラーに写った自転車の人影を見て ん、ぽちゃぽちゃしたおばちゃんの自転車が来てる、と 思った。 直後、それは自分の姿だってことに気が付いてがーん。 ぽちゃぽちゃしたおばさん、という印象は 体型のせいではない。(たぶん)
今日着ていた三分丈のカットソーと (元々太い二の腕がしっかり見える丈) ウエストゴムのフレアスカートのせいもある。 しかし、それ以上に自転車に乗った自分の姿が かなり猫背で、それが全体像をもっさりぽっちゃりに させてしまったと思われる。
私の猫背。 猫背になっちゃった最大の理由がある。 小学生の頃からずっと困っていたその理由。 私の座高が大変に長いということだ。 身長も低くはないので、そのせいだと思ってくれる人もいる。 座っている時は「背が高いせいよ」と入ってくれる友も 椅子から二人で立ち上がってみると、 大して身長差がなくて友を口ごもらせたこと数知れず。
6年生の身体測定で、座高を測っていた先生が 「チャンピオンやなあ」と嬉しそうに報告してくれたが 先生、それ嬉しいことちゃうねんて。
小学1年の教室で私は悩んでいた。 私が前にいると後ろの人、黒板の字見えないんじゃないかな。 毎日それが気になって授業どころじゃなかった。 (それ以外にも気になる事はいっぱいあったが) 一番後ろの席になった時はほっとした。 しかし前の方の席だと、もう思いっきり背中を丸くして 頭をたれて後ろの人を配慮していた。 ・・・・妙な姿勢だったと思う。
「猫背」という単語を知り、自分もそうだとわかった時、 本当に猫になれたみたいで嬉しかった。(ばかよね) でもショーウィンドーに写った自分の猫背姿を見て 猫になれても立ってる時は背すじを伸ばそう、と思った。 思ったけど、やっぱり授業中は猫になってしまう。
妙なところで人に気を遣い(しかも無用の気遣い) 気を許せる友達といったら猫だという学童期を過ごしたせいで いまだに猫背は治らない。 家で飼っていた猫の背をなぜながら 「トラッコ(猫の名前)は猫背のままでもいいから 羨ましいなあ」と思ったことを覚えている。
でも猫背という言葉のおかげで救われている。 これが犬背と呼ばれるものだったら、 もっと必死に直そうとしたかもしれない。 犬を軽蔑しているのではなくて、猫をリスペクトしてるから。 いじめられっこで友達がいなかった頃、 自宅や近所の猫たちに随分と遊んでもらったからだ。
そうか、私のベビーシッターは猫だったのね。
2003年06月02日(月) 吉井の笑顔
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