ぼんやり日記
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2004年02月26日(木) 暴力教室2

学校から帰って来るなり長女がわーわー話し出した。
顔は真っ赤、目はうるうる。
「今日は大爆発やってん」

事の発端は5時間目の授業中。
掃除の順番だかなんだかを決めるため、
掃除の班ごとに集まってわいわいやっていた。

1人の男の子が、ふざけて机に乗ったり降りたりしていた。
その子が机の上から、隣りにいる長女に
「押してもいいよ」と言ったそうだ。
そして長女は言われたとおり押してみた、と。(あほ)
本人も、別の子の証言も「軽く押した」とのことだが
男の子は冗談で言ったのに本当に押されたのでびっくり。
机から下に落ちたのだが、押されて落ちたのかはわからない。
長女が「ごめん、ごめん」と謝ると、謝り方が気に入らないと
そこから殴る蹴るの大騒ぎになった。ちなみに授業中だ。

そこへ男の子の助太刀で3人ほど加わる。
先生も止めにはいるが止まらない。
見かねて1人の女の子が割って入ったが(勇気ある子だね)
その子も殴られて泣き出す始末。
そのうちクラスの男の子15人のうち10人が参戦。
何度も書くが授業中だ。

机を倒したりもするので、見ている女の子達も怖くて
泣き出す子がいたり大変な状態だったらしい。
見ている子も泣いてるくらいだから、
集中砲火のうちの子はさぞ、と思いきや
ぜーんぜん泣きもせず、とにかく防御に必死だったらしい。

後でお母さん方を通して「長女ちゃん泣かないってえらいねえ」
と言われたが、いやはや。
家に帰ってうるうるするくらいなら泣けよ。
顔が真っ赤になっていたのは興奮していたからではなく
殴られたからだったのか。

丁度パパから電話が入ったのでそのことを言ったら
仕事を早退して学校へ走った。あらら。
私は、長女のヤマハに付いていき、発表会の衣装の打合せや
買い物やらで帰宅したのが夜7時前。
玄関でいっぱい暴れた4人の中の2組の親子が立ってた。
はらら。

「先生が家に来て、長女ちゃんに乱暴したと聞いて…
ごめんねえ」と菓子折を持って謝りにきたのだ。

えええっと、謝ってくれるのはいいんだけど。
ってかさ、謝られるなら男子10人が他のクラスの子全員に
謝らないといけないんじゃないだろうか。
「つられて手を出したら損やでえ」
と笑いながらその子達に言って帰ってもらった。

なんか、ちょっと腑に落ちない。
今回は長女があほぼんやったけど、やっぱり参観で見た
あの妙な殺気だった教室の空気は何かがある、と物語っていたのだ。
子ども達に考えさせる時間を与えて欲しいな。
でも先生にそれが通じたかな。

そんな事を考えているとクラスの女の子のお母さんから電話。
おびえている女の子も多いので、一回保護者が集まっては、
という事だった。

とりあえず、明日は一番暴れん坊の男の子のお宅へ
ちょこっと話をしに行きます。

ふと、河合隼雄の言葉を思い出す。
カウンセリングの基本事項として、クライアントの問題点について
「誰が悪いのか」と犯人探しをしてしまいがちになるが
それは、誰かを追いつめるだけでクライアントの問題解決に
つながりにくい。借りにその場を収めることができても
また別の問題が吹き出てくるかもしれない。
だから、今起こっている問題を未来への道へと置き換えてみる。
何かを変革したいから、クライアントが問題提起をする。
(それは家庭内暴力とか不登校とかの形で)
だから周りの人も、現状の軌道修正をしながら
未来への希望ある道を選択していけるよう導くのがカウンセリングだと。
(ちょっと乱暴な書き方ですみません>河合さん)

私はこの出来事を水に流したくない。
かといって誰かを責めることはしたくない。
ただ、未来に向けて生徒も先生も学校も親も歩んでいきたいと
心からそう思う。


2003年02月26日(水) ええい眼鏡も買ってやる

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