ぼんやり日記
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2002年06月03日(月) だんご三兄弟

今朝「おかあさんといっしょ」で
“だんご三兄弟”の歌がかかっていた。
歌がブレイク後、「だんご劇場」として番組内で、
毎回ショートショートのコーナーが設けられている。
歌の方は時々、こうして流れてくる。

「あ、だんごや」
母の声にぶたこがじっと画面を見ていた。
この歌が最初に番組で流れた時を思い出した。

何かのTVCM(要するにポリンキーですけど)かと間違えるような
ポップな感じ、歌い方も普段は抑揚タップリなお兄さん、お姉さんが
なんだか淡々と歌っている。
あれ〜?
そう思ったが、うきうきはずんでいる。
子どもは、2回めには一緒に口ずさんでいた。
数日後、公園のお砂場に行ったら、よそのお母さんが
「だんごっだんごっ」と鼻歌を歌っていた。

1ヶ月くらいすると状況が変わってきた。
夕方のニュースに“だんご三兄弟”が流れた。
あらあらっという間に大ブレイク。

歌のお兄さん、お姉さんは紅白に出た。
私はすごく心配だった。

今までものすごく売れた曲や流行りものの行く末と
同じにならないだろうか。
突然、売れに売れて、そうして飽きて捨てられる。

「おかあさんといっしょ」は多くの小さい子どものいる家庭の
日常である。
こどもと一緒に過ごす保護者達がそれを見る。
一緒に歌ったり、踊ったり。(そう、踊ります)

だんごもそうして受け入れられた。
子どもはそれを「流行りもの」として受け入れない。
いい!と思ったら、それをそのまま受け入れる。
おむつをしている子どもを見ているとそういう気がする。
だから、「聞き飽きた。もう恥ずかしいから聞かない」
そういう概念がまだない。

次女は、いつ、どんな時に「だんご」を聞いても喜んでいた。
今、ぶたこが体を揺らしてTVを見ている。

そういう懸念を持っていた頃、だんごの作者である佐藤雅彦さんが
新聞のコラムに同様の違和感を書かれていた。
(いや、もっと理路整然とですが)

「おかあさんといっしょ」がブームになり、廃れることはない。
そういうことになれば非常に困る。
私たちの日常生活そのものだから。
公園のお砂場で、「だんごっだんごっ」なのだから。

今、ちっともブームになっていない中、こうして
誰にもじゃまされずに「だんご」を見たり聞いたりできて嬉しい。
あの頃、まだ生まれていなかった、ぶたこと一緒に。


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