カエルと、ナマコと、水銀と
n.446



 幸せの「blue bird」

=幸せの「blue bird」=

私、幸せの「blue bird」を待っているの。お庭のあの白檀の木に止まって、私に幸せをくださるのを待っているの。いつも、お天道様にお願いをするし、朝食のパンを一欠片ちぎって幸せの「blue bird」のためのにとっておくの。幸せの「blue bird」だって、そういつも暇って訳じゃないって言うのは分かっているのよ。でもね、もうすぐよ。もうすぐ来るって、私にはわかるの。だから、こうして、雨の日にだってやってくるかもしれないから窓の枠に頬杖をついて見つめているの。幸せの「blue bird」。白檀の木にはいろいろな小鳥さんたちがやってくるわ。小さな青い鳥もやってくるけど、その鳥が幸せの「blue bird」じゃないことくら私にも分かるのよ。でも、もうすぐ。もうすぐ来るって、私には分かっているの。幸せの「blue bird」









2004年06月06日(日)
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