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年齢を重ねるということは、お肌のトラブルや重力との闘いなどオトメ的にはあまり歓迎すべきことではないのかもしれません。どんなに抗ったりごまかそうとしたところで、せいぜい変化を最小限に食い止めることしかできませんから。 その一方で、以前ならば耐えられなかったことが平気になったり、物事を一歩引いたところから見られるようになったり、年齢を重ねたからこそできるようになったこともけっこうあるように思います。 一番大きな変化を実感するのは、怒りの感情を抱いたとき。「何なの、あれはっ!」「ムカつく〜!」と腹を立てることは、もちろん今でもしょっちゅうあります。身近なことでいえば、電車に乗るためきちんと列を作って待っているところへあつかましく横入りしてくる人や、あらかじめ電源を切っておくようにとの映像やアナウンスがあったにもかかわらず上映中に携帯の着信音を響かせる人…など、例を挙げるとキリがありません。 だけど一方的にやられてしまったことによるその手の怒りの感情は、ずっと抱いていたところで何の解決にもならないし、どこの誰だか知らない通りすがりのおバカさんのために半日なり一日イヤ〜な気持ちで過ごすなんて悔しい、とあるとき思ったのです。どんなにこちらがイライラプンプンしたところで、罪の意識などカケラもない本人はそんなことに気づきもせずフツウに生活しているはずなのですから。 それならば、「バッカじゃないの!」と他人に聞かれない場所ではっきり声に出して言ってしまい、それでおしまいにしてさっさと忘れてしまうほうが、時間も気持ちもムダがなくて良いと思うのです。 「あった」ことを「なかった」ことにしようとすると、ムリがあります。イヤなことがあったのに我慢したり自分ひとりの胸に抱え込んでしまうとストレスになるので、あくまでも他人がいないところで(←新たなトラブルを引き起こすと大変なので/苦笑)「ムカついた〜っ!」と一度言葉にして吐き出してしまうと、案外すっきりするものです。 私が怒りを覚えることが多いのは、車の運転中。これは私の近所限定なのか全国区なのかわからないのですが、右左折の際にウインカーを出さない人やハンドルを切るのと同時に出す人が最近急に増えてきているように感じます。車間距離を取って走るので事故に結びつくような危険な目に遭ったことはありませんが、前触れもなくいきなり右左折されるとかなり驚きます。 そんなときも私は、「危ないなぁ〜。曲がるなら曲がるって、ちゃんと言ってよねっ!」と車内で怒鳴ります。だけど小心者の私は他人の悪口を言うと必ず自分に返ってくると信じているので、必ず怒鳴った後に「…とか言っちゃって(笑)」とオチをつけるのです。神様だか仏様だかご先祖様だかに向かってお詫びの気持ちをこめて。 そうすることで(たぶん)バチも当たらないし、一応ストレスは発散されるので周囲に八つ当たりをするような迷惑もかけずに済み、全てが丸く収まるというわけです。よろしければ、一度お試しくださいませ(笑)。 |
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