逆縁

「逆縁」という言葉を覚えたのは、中学のときに夢中で読んだ漫画でした。確か「逆縁の不幸」というセリフだったように記憶しています。
数年前、突然祖母が亡くなりました。長く患うこともなく、住み慣れた我が家の布団の上で、近くに住む子供や孫、さらにはひ孫にまで囲まれて、眠るように息を引き取ったのだそうです。遠く離れて住む私は間に合わなかったのですが(泣)、いわゆる「老衰」で穏やかに最期を迎えられたことを知らされ、せめてもの救いだとありがたく思ったものでした。
実はその数年前、祖母は孫と子供を相次いで見送っていたのです。自分よりうんと若い身内に先立たれた祖母の悲痛な思いは、おそらく私などが想像できるような程度ではなかったはず。これでもうあの苦しみを味わわなくて済むと、あるいはホッとしたかもしれません。

昨日からずっと“Amazing grace”が頭の中をぐるぐるしています…。
2005年11月07日(月)

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