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盂蘭盆の行事については、宗派によっても異なるようですが、我が家では13日の夜に麻(お)がらを焚いて迎え火をし、盆提灯の明かりをともします。精霊棚には、季節の野菜や果物などをお供えし、お盆の間は毎日「お霊供(りょうぐ)」と呼ばれる朱塗りのお膳にご飯や煮物、お味噌汁などを並べたものをお供えします(もちろん精進料理)。お仏花も、ほおずきや蓮が組み込まれたお盆特別版。 他に、13日のお迎え団子+おけそく(白餅)+おはぎ+蓮菓子…から始まって、16日の送り団子+おけそくまで、日替わりでおはぎや白むし(餅米を蒸したもの)などの盛り物をお供えします。 そして16日の夜には、再び麻がらを焚いて送り火をします。麻がらだけではちょっと寂しい感じがするので、我が家ではいつも花火で賑やかにお精霊さんを送り迎えしています(笑)。 子供の頃抱いていた「お盆」のイメージは、「地蔵盆」や「盆おどり」など町内の夏のイベント(苦笑)でした。それが身近な行事に思えるようになったのは、見よう見まねでキュウリの馬とナスの牛を自分が作ったときからでしょうか。 キュウリで作った馬を飾るのは、お精霊さんを少しでも早くお迎えしたいから。ナスで牛を作るのは、お盆が終わってゆっくりお帰りいただきたいから…。ちっちゃい子の工作のように何とも可愛らしい姿の馬と牛にそのような願いが込められているのだと知ったとき、私はこれからもずっとこの行事を大切にしてゆきたいなぁ…と思ったのでした。 |
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