直木賞ノミネート作品直前予想! - 2004年07月08日(木) いよいよ今日明日にも発表されそうな第131回直木賞ノミネート作品。 そこで私なりにノミネート作品を大予想してみますね。 通常ノミネートされるのは5〜6作品である。 今回は10作品ぐらいピックアップしてみたい。 何作品あたるかわからないが読書の参考にもなると思うので是非お読みください。 まず、主催の文藝春秋から。データとして過去5年の直木賞受賞作品15作中6作品(40%)が文藝春秋の出版作である。 ノミネート作品は57作品中18作品を占める(31.5%)。 下記の3作品がずば抜けていると思う。 どの作品がノミネートされても本命となることは間違いないであろう。 ★『邂逅の森』(熊谷達也)・・・山本周五郎賞を受賞された本作であるが初の同時受賞作品となるか興味深い。 ただ、少し地味めなところがキツイかな。 ★『空中ブランコ』(奥田英朗)・・・前作の『イン・ザ・プール』もノミネートで映画化決定。作家の力量も直木賞に相応しいと思われる。 問題は、高齢者の多い選考委員に受け入れられるかどうかかな。 ★『弱法師』(中山可穂)・・・密かに直木賞の本命だと思っている作品である。選考委員受けもよさそうな文体だと思う。こんな方に取って貰って直木賞のネームバリューでもっともっと売れて欲しいなあと思ったりするけど果たしてどうだろうか? 次は他社から7作品ほど選んでみたい。 ☆まず、いまだ取れず悔しい思いをしている東野圭吾の『幻夜』(集英社)。 前作『白夜行』で悔しい思いをしたが、物語の手法的には本作のほうが選考委員からは指摘を受けにくいのかもしれない。 ☆あと集英社からは堂場瞬一の『いつか、白球は海へ』も面白い。 内容的に選考委員受けしそうな作品である。ブレイクなるか? ☆伊坂幸太郎の『チルドレン』(講談社)は『GO』以来講談社から受賞作が出てないのでデータ的には面白いかもしれない。 受賞されれば一番話題にも上がりそうだが、少し風変わりな文体が果たして選考委員に合うかどうかだな。 ただ、ノミネートされる確率はかなり高そうですね。 ☆角川書店からは大崎善生の『孤独か、それに等しいもの』が最有力かな。 恋愛小説が注目されているが氏の文章の美しさはもっとたくさんの方に読んでもらいたい気がする。 ☆新潮社からは諸田玲子の『紅の袖』。 諸田さんはライバルの宇江佐真理より先に受賞なるか? 受賞されれば北原亜以子以来の女流時代小説作家となる。 ☆同じく新潮社からは今読んでいる竹内真の『自転車少年記』をあげたい。上記の堂場氏同様、売れっ子作家続出の“小説すばる新人賞受賞作家”の肩書きを生かせるか? 大手出版社(新潮社)のアドバンテージを利用したいものだ。 ☆最後に期待を込めて瀬尾まいこの『図書館の神様』(マガジンハウス)。 他の賞とのからみもありステップ的にはいきなり直木賞ノミネートはきついかもしれないが作品のクオリティは非常に高い。 文檀に新しい風を吹き込むという点においては面白かもしれない。 果たして上記より何作品選ばれるでしょうか? 当たらなくてもどの作品も力作であるという点は変わらない。 読書の参考になればと願ってやみません。 なお、ノミネート発表されましたら恒例の予想投票実施します。よろしくお願いします(ぺこり) ...
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