《壬生義士伝》 ビデオ - 2003年07月01日(火) 評価9点。オススメ(2002・日・137分) 『たそがれ清兵衛』といい、本作といいこのところ邦画を見たほうが感動度が高い。 もちろん原作・脚本ともに素晴らしいのだろうが、主演俳優の熱演も光っている。 中井貴一、いい役者になりました。とっても力強く演じている。 『たそがれ清兵衛』同様、本作も究極の家族愛と武士はどうあるべきか!男はどうあるべきかを描いている。 映像的には『たそがれ〜』の方が綺麗に取れてるような気もした。 逆に感動度で言えば本作のほうが上かもしれない。 脇役では中谷美紀ちゃん、あんまり出番がないのだけど儚げな役を演じていてとっても印象的です。ちょっと濡れ場もあって結構ドキッとさせられました(笑) あと、忘れてならないのは斎藤役の佐藤浩一の熱演、ある種男の友情を強く感じさせる役回りがいい。 原作はどうなってるかわからないが、回想シーンのプロセスを取ってるところが憎らしい。 老人役は様になってたかどうかは別として、印象度は高いですね。 新撰組に関してもちょっとばかり知識がついて、原作ともども司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』あたりも読みたいなあという意欲をわかせてくれた作品でもあります。 本作は新撰組藩士を武勇伝的に描いてない点が却って新鮮味がある気がした。 個人的には最後に子どもが貫一郎の志を受け継いで行くシーンがいちばん感動的でした。 でも死ぬ前にもう1度家族と会わせてあげたかったなあ・・・ 吉村貫一郎(中井)、本来はとっても不幸な男である。でも不幸を感じさせないのは、愛する妻や家族の為に義を尽くしているに他ならない。 見終わった後、少しは明日から自己を奮い立たせて生きることが出来るような気がした。 ...
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