『リレキショ』 中村航 河出書房新社 - 2003年03月19日(水) 初読みの中村航さん、本作は文藝賞受賞作だがちょっと風変わりなテイストを持った小説といったらいいのかなあ。 深夜のガソリンスタンドで働く19才の良の胸キュンな青春物語ですが、ゆったりとした不思議な物語の展開ですが、読後感は結構爽やかです。 少し踏み込みが弱いかなあとも思いますが瑞々しいタッチは私の好みでもあります(褒めてるのかどうかわかりませんが) 特に食べ物のシーンは作者の表現力の確かさをアピールしてると思う。 「履歴書」じゃなくて「リレキショ」なのがキーポイントとなっている。カタカナに作者の自己主張を感じました。特に、主人公の良が姉と一緒に住みだしたいきさつ等を詳しく描写していないところがイメージを膨らませいいと思う。 あと、ウルシバラからもらう何通かの手紙。 読者にとってはいい夢物語となるでしょう。 読んだあとに体操をしたくなりました(笑)次作も期待したい。 評価7点 ...
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