『プリズム』 貫井徳郎 創元推理文庫 - 2003年02月23日(日) なかなか趣向を凝らした作品だ。 今までの貫井さんの作風というかイメージを覆してくれる作品だと思う。 作品の構成がよく、4人の探偵役の持ち味が上手く発揮されていて読者を飽きさせないでくれる。 はじめは、子供の視点から善人みたいに描かれていた女性が、徐々に悪い点が暴かれていく過程が読んでて楽しめます。 一番の評価の分かれどころは犯人が明らかにされない点をどう捉えるかということ。これは読む人によって消化不良の方もいらっしゃるかなあとは思いますが・・・ 実験的小説としてはいいかもしれませんね。 本格推理のファンにはオススメだと思います。 一気に読めること間違いなし。 評価7点。 ...
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