心の旅
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2006年12月28日(木) 入院

視界の左半分が急にみえなくなったので、翌日眼科で検査をしてもらったら思ったとおり半盲で脳内出血か梗塞の疑いがありということだった。
至急脳専門医で診てもらったら、即MRI検査をされ右脳奥に梗塞ありと出た。左半分が見えないので視力をつかさどる視野神経が梗塞の結果死んでしまったのだろう。初めてだったので、そんな場合始めの2,3日が一番再発の確率が高いと緊急入院させられた。
日に二回血液をさらさらにする薬を点滴するだけで他になにもすることなく四日間入院した。
昨日無事帰宅。
いままで通りの生活でバイアスピリンを継続して飲んで血液をさらさらにするようにする以外予防措置は無い。
視界の左半分が不自由になるとまず車の運転が非常にやりにくくなる。
いままでのようには飛ばせないだろう。
あとはテレビが見辛く、本も読み辛い。
水槽の熱帯魚も一目ではみわたせなくなった。
いままでと較べれば確かに不便になった。

しかし、ものは考えようで今までは毎日が退屈でしようがなかったが、視界が不自由になってみると今までがいかに良かったが判る。
さらには、これ以上見えなくなるともっと困るのでなんとか今のままでさらに何か悪いことが起こらねばいいと思うようになった。
つまり欲がおさえられている。
もうこれいじょう良いことはあまり無さそうだが、悪いことはどれだけでもありそうだということが実感として感じられる。
いきなり半身不随になる可能性はかなり高いことが判ったのだ。
そうなれば今よりはさらに退屈になってしまう。
今は大抵のことは自分で出来るが半身不随になるとかなり不便でしかもひとに迷惑をかけることになってしまう。
生きることが心苦しくなる。
そうはなりたくない。
今のままでいいから穏やかに生きたいと思うようになった。


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