白い原稿用紙

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2003年08月25日(月) 人はどこまで優しくなれるか

お仕事の友のテレビ。
そんなに付き合えないわ、と思いつつ
恒例の24時間テレビを見てしまったわ。
秩加香ちゃんと花子ちゃんの頑張りにつられて。

残念ながら放送時間内に間に合わなかった
山田花子ちゃんの110キロマラソンのゴールを見るために
チャンネルはそのままで10時を待つ。

……ものすごくいいものを見せて頂きました。

もうボッロボロのクッタクタで走り抜いた花ちゃん。
ゴールに椅子が用意され、座ったままのインタビュー。
思うに、あの状態で一度座ったら最後、
二度と立てないんじゃないかと思うくらい
疲れていたと思うのよ。
皆が花ちゃんを褒めまくり称讃の嵐の中、
花ちゃんはすっくと そのぼろぼろの足で立ち上がり、
「坂本さんは脱水状態で、3度も点滴を打ちながら
頑張ったんです」とトレーナーを讃えたのよ。

性格のいいコだとは聞いていたけど
これは あたくしの貧相な想像を絶する
性格の良さでした。。。。

自分が主役、
皆が自分を讃えて当然の時、
しかも、多分、肉体を限界まで使った後って
頭の中は真っ白になると思うの。
褒めてもらって、今までの苦労が報われるこの瞬間、
花ちゃんは「他人を褒めて」と言ったのよ。
100歩譲って、こういう時にも
励まし、助けてくれた人に感謝をする余裕は
あるかもしれないわ。
でも自分に向けられるべき称讃を
「他人に向けて」と言える人はそんなにはいないわ。

自分のことでいっぱいいっぱいの時、
あたくしだったら 絶対 
他人の事を思いやる心の余裕なんて持てないと 
自信を持って申し上げるわ。

花ちゃんこの行動は まさに天使の所業だわ。

肉体の限界の時、計算できる余裕なんて
普通 人間にはなかなかナイと思うの。
「こうすれば人に好感を持ってもらえる、
いいコだと思ってもらえる」なんちゅう計算が
できるはずがないわ。
その時の行動はほとんど反射神経。

自分が褒めてもらって当然の時に
他人を褒めて と言えるのは
花ちゃんの魂の性格なんだわ。

ああ、もう 好きッ!
妹になってっ!!

それからもうひとつ。
性格がいい花ちゃんは「座ってて」と言われても
誰かが声をかけるたびに
つい 立とうとするそぶりを見せてしまう。
それに気がついたと思われるTOKIOの山口君が
花ちゃんに話しかける時、
そっとしゃがんだのよ。
後ろから声をかけたりして
花ちゃんが振り向く動作をしないですむように、
姿勢を低く、自然にかたわらにしゃがんで
「がんばったね、あとはゆっくり休んで」と。
さすがの花ちゃんも 
しゃがんでる人相手には立とうとは思わないですむわ。
立てば見下ろす事になってよけい失礼ですものね。
この思いやりも なかなか出て来ないわ。
褒めてあげようと言う善意の気持ちが先にたつもの。

この後の国分君も同じように
しゃがんで話しかけたわ。
これは立って話しかけた人が無神経なわけじゃなく、
しゃがんだ山口君や国分君の気づかいが
尋常じゃないのよ。

ああ もう 好き好きっ!
結婚してっ!(重婚だけど)

とっさの時、余裕のない時の行動は
頭では制御できない。

あたくしは優しさというものは
ある種 想像力だと思っていたわ。
他人の立場ならどう思うか、
どうして欲しいだろうかと常に考える
想像力を必要とするものだと。

山口君と国分君の想像力は素晴らしいわ。
でも花ちゃんは
想像力など発動する余裕はなかったはず。

いじめられっこだったという花ちゃんは
どこであんな優しさを身に付けたのかしら。
それは後天的に身につくモノかしら。
想像力で補わなくても
身体の芯に染み付いたようなあの優しさを
かなうものなら あたくしも欲しいものだわ。

110キロを走り抜いた根性もすごいけど
この優しさの方に
はるかに感動してしまったわ。
このところ、心荒む事件があったので
この場面には これ以上ないくらい
心 癒されましたわ。

おつかれさま ありがとう 花ちゃん。


藍まりと |MAILHomePage

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