白い原稿用紙

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2003年06月26日(木) 善意と好意の掲示板

おそらく
すごい勢いで漫画家同士の連絡網が飛び交っているわ。

漫画家には
ごく一部に共同体が存在するけれど
労働組合のようなものはないし
事実上 作るのは不可能に近いのですのよ。
フリーの世界は漫画家に限らずそうではないかしら。

それでも知り合いや友だち
今 皆がなんとか連絡を取ろうとしています。
被害者の人たちに。

井出先生の掲示板に
(ほんとの意味での)善意の方々が作って下さった
掲示板の報告がありました。
今現在 店頭に出ている生原稿の情報です。

http://www.e-pala.com/bbs2/mkkao/mkkao.cgi?mandara
漫画家のみなさ〜ん。
この好意に甘えて気を付けてチェックをいたしましょう。

キャリアの長い漫画家ほど
過去の原稿は山のようにあるので
それをチェックするのは簡単じゃありませんのよ。
いろんな所で描いている
フリーの漫画家も簡単じゃないの。
返してもらってない原稿が
あちこちに散らばってるから。

「長期戦になりそうだね」
と言うささやきが聞こえます。

実はこの長期戦というのに
漫画家はとても弱いものなのよ。

一旦 仕事の修羅場に入ったら
他の事はいっさいぶっとんでしまうからです。
実際
睡眠 食事は言うにおよばず、
トイレに行く暇すらなくて
膀胱炎が蔓延してしまうような業種なのですもの。

同じ理由で
「急を要する戦い」にも弱いんですの。
仕事中に「昔の原稿をチェックしろ」と言われても
トイレに行く暇すら以下同文。

昔の原稿がどんなに大切でも
今生まれようとしている子を放り出すのは無理です。

こうして解決の時期を逃してしまったトラブルが
きっと今までたくさんあったと思うわ。

現に今回の被害者漫画家さんの中でも
今現在、トイレに行く暇がなくて
まったく動けない人がいるのです。

もうトイレの話はいいかしら。

あたくしも
ネームを仕上げなければいけません。
このネームと言うのもまた動いてはいけない時期。
外界を一切シャットアウトして
妄想の世界にどっぷりダイビングするように
自分を追い詰めなければいけないので。

つくづく
動きが鈍くなる業種です。

こういう時
上に貼った掲示板のような
読者さんたちの好意をいただける事は
本当に嬉しい事です。
その気持ちだけでも頑張れる漫画家が
たくさんいると思います。

ありがとうございます!


藍まりと |MAILHomePage

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