今日 午前中に コミックスの青焼きが届いて 校正中です。
※用語解説 青焼き 印刷用のフイルムから感光紙に印刷したもの。 一部だけ刷るコピーのようなもので 本印刷する前に これで間違いとかをチェックします。 印刷が青いのです。 明るいとこで ちゃんと眼鏡をして見ないと見えません(^^;) はるか昔の青焼き校正の時、 せっかく貼りこんだ網トーンが全部すっとんでいて、 「もう少し濃く、トーンが出るように印刷して下さい」 とお願いしたところ、今度は真っ黒になって 「もう直しは間に合いません」 と言われた悲しい思い出が。 こんなに真っ黒になるぐらいなら トーンが飛んでた方がましだったかも.. でもそれはあまりにも究極の洗濯。。ジャブジャブ。 いえ、選択。 中間でお願いしたい。 それ以来、あまり細かい事は言わないように 気をつけておりますが。。。
そういうわけで 原稿自体はまだ進んでませんが もはやアシちゃん方はスタンバイ状態。
昨日は日が高く登るまで ひとり宴会状態だったので 夜まで寝ておりました。 が、 昼頃 お電話が。 お久しぶりの編集さんからでした。
同人誌の再録についてのお話しだったんですけど、 ページ数が合わずに お流れになりました。
なにしろ 御存じの方は御存じのように あたくしの同人作品は 40ページ以下のものがほとんどありません。 アンソロジーとして載せて頂くには だいたいどこも32ページぐらいが天井です。 たくさんの作品を載せるために です。 気を遣いながら 「ページを縮める、 ということは出来ませんでしょうか」 と聞いて来て下さいましたが、 正直に 無理ですとお答えいたしました。
なにしろ麗奴のコミックスの時、 「ページが多すぎるので縮めて下さい」との 御要望に できると思って「は〜〜い」と呑気に答え、 後で 泣かんばかりに 「やっぱり縮まりません。縮めなければいけないなら コミックスは出して頂かなくてけっこうです」 と編集さんを困らせた前科持ちのあたくし。。。
出来もしない事を 出来ると言っては よけい編集さんには御迷惑。
今回の編集さんは あたくしの同人誌はかなり持っていて下さっていて 縮まりそうはない、というのは すぐに理解して下さいました。 ただ あたくしってば 起き抜けでねぼけたまま電話してたので 失礼な言い方をして無いといいんだけど... (起き抜けと言うより また続きを寝ましたけど)
我ながら わがままだなあ とは思いますけど 漫画家のこういうわがままは 気まぐれで言っているのではなく、 命がけで言っているのでございます。 編集部が気を悪くなされば 次の仕事など来ません。 不完全だと思える作品を載せるくらいなら 仕事がなくなってもいい と 覚悟を決めなければ 言えたもんじゃないのよ。
現に 意見の相違で いくつも仕事を無くして来ましたわ。 食うに困っても それを後悔したことはありませんとも。
そのかわり 編集部の都合にあわせられる所は そりゃもう全力で御協力いたします。 (…ってとりあえず言われた〆切り守れ、あたくし)
意見の合う編集さんにとっては あたくしはかなり優等生な漫画描きなはずですが そうでないところには ものすごいわがままで 生意気で恐いやつだと 思われております。 (あたくしは決してもとから小さな声ではありませんが 興奮すると一段と大声になります。 それを押さえようとすると 今度は声が震えて 聞いてる方は よけい恐い事になるそうです。 赤くなって怒っている人より 青くなって怒っている人の方がアブナイ という原理ですね)
気の合う編集さんと 気の合わない編集さん。 両者の比率がどれくらいかは あたくしが恐いので 考えたくないわ。
今現在、わがままが通っているのは ひとえに おつき合いして下さる編集さん達が 心広く、こちらの意見を聞き入れて下さるからです。
この感謝をどう表したらいいかしら。 ・・って とりあえず 締め切りを遅らせない事よね。よねよね。
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