2002年06月09日(日) |
サッカーを見ながら全然関係ない話 |
ワールドカップを見ながら思い出した ぜんぜん関係ない お話しを。
学生時代、体育の授業で ハンドボールをやってた時の事なんですけど キーパーをやってました。
暇なのよねえ、キーパーって。タマが来ないと。。。
ある時、相手チームに ヤンキーの仲良しグループが入りました。 容姿もけっこうよく、運動神経もいい かなり目立つグループ (お勉強はモゴモゴなのはヤンキーとして正当派)
タマは取られっぱなしで、 これほどキーパーが忙しかった事はありませんでしたわ。
これは自慢だけど、 あたくしは人類として、 平均をはるかに上回るソコツさを持っている代わり、 それをなんとか補えるだけの反射神経を与えられていたので シュートはすべて止めておりました。 あとで 痣だらけになったけど。 だってすんごい、力強いのよ、ヤンキー娘達ってば。 すんごく 重くて早いシュート。 でもハンドボールのゴールって サッカーと違って とても小さいから、なんとか身体を張れば止められるのよ。
ある ひとりのヤンキー娘のシュートを除いては。
そのヤンキー娘は 他のヤンキーと少し毛色が変わってたの。 髪の毛が変な赤い色だった、、、のもあるけど、 容姿のいい、そのヤンキー娘のグループの中でも 飛び抜けて可愛かったの。
その赤い髪のヤンキー娘のシュートだけは どうしても止められないのよ。 タマは軽いし、スピードもへろへろのシュートなのに、 絶妙の位置にバウンドさせてゴールを狙うものだから、 素人のあたくしには バウンドした後の タマの軌道がどうしても読めない。。。 く、くやしい。(運動関係に関しては めちゃ負けず嫌い)
「素人のあたくし」と言ったのは そのヤンキー娘がハンドボール部だったからなの。 ちょっと違和感ないですこと? ヤンキーが真面目に部活動してるなんて。
実は 当時、教師になりたてほやほやの 若い男性体育教師がおりました。
その体育教師はハンドボール部の顧問となり、 テレビでご活躍の 熱血教師よろしく そのヤンキー娘のグループを更正させるために ほとんど無理矢理、ハンドボール部に入れたのよ。
ヤンキー娘のグループは 力が強くて運動神経も抜群な上、 「プロ」だったのよね〜〜。 でもその赤い髪の娘だけはとても力が弱かったのよ。 タマの威力は ないに等しい…
…のに あたくしは 最後まで、そのグループの中の、 赤い娘のシュートだけは ひとつも止められませんでした。
そして 卒業後。。。。。
風の便りに その熱血体育教師と 赤い髪のヤンキー娘が 結婚したと聞きました。
そうだったのね……そうなったのか〜〜と とても感慨深いものがありました。
「可愛い生徒を最初から狙って 自分の部に入れたんじゃないの」と 軽口をたたく同窓生もいたけれど あたくしはそうは思わないのよ。
痣だらけになった この身体が知っているわ。
腕力のない彼女が あれだけ見事なコースのシュートを 決められるようになったと言う事は 体育教師は本気で 熱心に 彼女を指導したと思うの。 そして 彼女は それに応えて 真剣に練習しなければ できなかったはず。
本気と本気のぶつかりあいに 愛が生まれるのはとても自然なことじゃないかしらん。 (他の生徒との間にも生まれちゃったら困るけど)
ついでに言えば 若い、なりたての 熱血体育教師、という 女生徒には人気になりそうな萌えアイテムを持ちながら その先生は ぜんぜんもててなかったわ。 あ、あら、よけいなお世話かしら。
だって 赤い髪のヤンキー娘の可愛さからいったら かなり不釣り合いな……モゴモゴ。。。
早い話が、赤いヤンキー娘は その熱血教師の見てくれに惚れたわけでは 決してあるまいと。
かくして若い熱血教師は ひとりのヤンキー娘の更正にみごとに成功したわけですね。
その後のふたりの噂は 聞かないから 今 どうしているのかは知らないわ。
幸せに 暮らしていてほしいなあ〜〜と よけいなおせっかいおばさんのような事を サッカーのゴールを見ながら ぼんやりと微笑ましく 思ったのでした。
純粋なサッカーファンからしたら 「貴様、なにを考えながら 神聖なワールドカップを見ておるか!」 と一喝されそうな内容で ご免なさい。
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