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随筆
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2004年02月19日(木) 気になって・・・


昨日、残業をとっとと打ち切って急いで帰って来て、着替え、テレビの前にどかっと座って、サッカー観戦を始めた父。
あんなに心待ちにしていたはずなのに、なぜか手元を気にしてます。
何だろう?と思ってると・・・。

『手にトゲが刺さってる』
との事。

『まあいいや』というので、そのまま放っていましたら、やっぱり気になる様子。このままでは、テレビが見れないと思ったのか、
『針をよこせ』
と、言い、おもむろに手のトゲを取ろうとしだしました。

しかし、一分とたたないうちに・・・。
『分からん!取って!!』
と、母の方に手と針を向ける父。
テレビを見たい母は、怪訝な顔。
それでも、仕方がないので、取ろうと頑張る。
他人の手に刺さったトゲなんて、よく取れるよねー。
私には無理・・・。

試合はずーっとやっているのに、父と母は一生懸命にトゲを取ろうと悪戦苦闘。
『無理やり引っこ抜けばいいじゃないか』
『全然場所が違う!!』
と、イライラしながら、手を見つめる父。
一方母も、『暗くて見えないから、もっと明るいところに来て』と要求。
それが面倒くさいのか、

『ええい、もういい!今はそれどころじゃない!!』
ようやく気付きましたか。
試合見ようよ・・。

ようやくあきらめてくれて、やれやれ顔の母。
しかし、やっぱり気になる様子。
ボールが外に出たりして、プレーが中断するたびに、毛抜きや、針を使って、手元のトゲをどうにかしようとする父。

『頭が出てきた!これで取れるぞ!』
と、再度母に手を向ける父。
再度、怪訝な顔の母。
え?そこまで頑張ったなら、自分で取ればいいじゃん・・・。

しかし、何度チャレンジしても、光の加減でよく見えなくて、結局取れないまま。

手元にあるトゲは、大好きなサッカー観戦すらも凌駕するらしいです。
意外と臆病なんです。
トゲがいつまでも刺さってるの、きっと嫌なんです。


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