バルネラビリティ - 2006年02月28日(火) 私の周囲にには 常に抑鬱傾向のある人物がいたように思う。 きっと それは珍しい事ではないのだろうけれど ある種の人間にとっては、それはとても迷惑なことで、そしてそれは私にとっても当て嵌まる事である。 『鬱』状態にある人間は まるで怯えた犬のようである。 人と目を決して合わせず、身体をびくつかせ、そして静かに唸っている。 ある一線を越えると 過剰に防衛本能が働き 狂ったように襲い掛かって来る。 私は そういう人を幾度も見て来たように思う。そして私は、そういう状態の人が発する目に見えない波動のようなものに共鳴しやすい体質で それはそのうち私へと伝染することになる。 鬱のメカニズムはまだ完全でないにしても、セロトニン濃度の減少が関係していると言う説が一般的である。それは充分にわかっているのだけれども、不思議と『鬱』は伝染する。 誰かがそこで波動を発すると 私はそれに 意に反して シンパシーを感じてしまう。仲間意識が介在するわけでも無く そうしようと自ら飛び込むわけでも無く。 今 私は脆弱である。 自分でもわかるのだ。どこかで拾って来てしまったようだ。あの日、あの時。 ...
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