母の栗きんとんと留学と。 - 2005年10月20日(木) 昨日母が 落ち着いて衣更えができない私を手伝いに 母が作った栗きんとんをもって自宅まで訪れてくれた。 3キロも栗を剥いてたいたらしい。 砂糖で煮詰めているうちに ほとんどが餡になってしまったらしいが まだ形の残っているものだけを選んで 「まつのはこんぶ」の空き瓶に詰めてもってきてくれた。 1つ口に入れると とても美味しくて止まらなくなり 瓶の半分までいっきに食べてしまった。 母の料理は昔から美味しい。 京料理のように 洗練された料理ではなく 全く家庭料理であるが 煮つけはしっかり煮付けられ柔らかく 汁ものは雑多な素材が合わさっているがいろんな風味が滲み出し 揚げ物 焼き物 漬け物に至まで 母らしさに溢れていて 私は母の料理が好きである。 そんな母が昨日 頭痛を訴えながらも手伝いに来てくれた。 無理しないでよいから と前日電話で伝えたのだが 翌朝一番に電話をかけ 様子を聞こうとすると 父が電話に出て 「もう でかけた」といわれてしまった。 母にきてもらって 娘の面倒をみてもらい 私が事を進めようと思っていたのに 結局は すべて母にしてもらい 私はその手伝いをしただけだった。 母は いくつになっても母らしく どんな体調でも 勤勉だった。 「来年には やっぱり確実に留学するの?」と 昨晩彼に確認すると 「確実にするだろうね」と 返事が帰ってきた。 こんなにも 適確に答えられたのは初めてだったので 正直驚いたけれど いっきに不安も訪れてきた。 私や娘のことではなく 私の両親のことだ。 両親は高齢だし 健康には無頓着な人である。 体調が悪いと私に言えば とてもに心配するからといって 病気になった時に一番役に立つだろう我が家には 連絡をくれない。 いつも姉から連絡があり 私の耳にはいる。 留学している3年前後の間に 両親のどちらかが 他界しても おかしくない年齢だから 私は正直 ボストンに行くべきなのかと悩むけれど ボストンはそんなに遠いところではないからと 彼に諭されるばかりだった。 結婚してから 出産直後の里帰りまで 実家に連泊する事は 一度もなかった。 それは嫁いだもののケジメだと 私は思っていたから。 だけれども この留学するまでの1年は もっと両親に近く在ろうと思っている。 今の私に してあげられる事は それぐらいしかなさそうだから。 ...
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