ナルキッソス。 - 2005年10月05日(水) 最近 家を新築した友人宅へ訪ねて行った。 彼女とは5年前から 年賀状だけのおつき合いになっていたのだが 何処からか聞き付けて 私へ出産祝いを送ってくれた事から 再び連絡をとるようになった。 5年ぶりにあった彼女は 以前とは何の変わりもなく 新しい家で快適そうに生活していた。 5年ぶりに交わす言葉も それほど多くはなかったけれど お互いの近況報告などするうちに 時間が過ぎて行った。 彼女とは 大学時代を一緒に過ごした。 入学してすぐに 「あなたとお友達になりたい」と言われて友達になった。 彼女はきっと良い人だったのだろうと思うし 魅力のある人でもあったし 私もきっと 彼女を好きだったのだろうけど 彼女と私は お互いにお互いの良いところを認めあえず お互いの良いところに嫉妬した。 私はきっと 彼女のことが好きだったのだろうけれど 上手く付き合う事がきでなかった。 そのような相反する感情に向き合う事に疲れた時に 私は彼女と交流する事をやめた。 その後 何度か彼女に会う機会もあり 何度か 再び交流を求められたが 私は頑に拒否をした。 再び 同じような感情を彼女に抱く事が嫌だったからだ。 今日あった彼女は 以前のように 良い人であったし やっぱり魅力のある人であったし 共に過ごした時間はとても楽しかったのだけれど 私はやはり 上手く説明できない感情を抱いて帰宅した。 その感情がなんだったかのか よくはわからない。 帰宅し 娘と向き合うと 私は何故か とても切ない気持ちになってしまった。 何故娘がこんなに可愛く愛おしいのかわからないけれど その感情も1つの自己愛なのかも知れないと ふと感じた。 そしてまた 娘にはまだ 私が与えてやる世界しかない。 娘の世界の全ては 私なのだ と思うと 愛おしく そして切なくなった。 私は そんな感情を 愚かだと思った。 私は 自分自身が未熟であることは充分に承知している。 私は 娘を通して 私を愛しているのかもしれない。 私は 私の安住たる世界で 水鏡に写した私を愛おしんでいるのかもしれない。 私はやっぱり 淋しい女なのかもしれない。 ...
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