砂の城。 - 2002年11月16日(土) 夜の予定がなくなった事をメールすると すぐにSくんから『飲みに行かない?』とのお誘い。 夜11時半に迎えに来てくれて 隣駅の居酒屋さんで閉店3時まで飲みました。 最寄り駅にしなかったのは、 同じバイト仲間に目撃されるのが嫌だから。 みんな口が軽い上に噂好きなので、 『もし付き合ったとしても隠し通そうね』 と2人で決めています。 お互いの今までの恋愛話をしました。 私は、好きになったら一直線、猪突猛進型。 だけど、だからこそ、 好きになるまでは人一倍慎重。 今は、至極慎重になっている時期。 だからSくんは私の積極的な面を知らないから、 その話には少し意外そうにしていました。 冷たい冬の空気を感じながら歩いて家路へ。 今、私の家はちょっと散らかってて 人を招けるような状態じゃないので 外で1時間くらい話しました。 ちょうど、近所のスーパーに隣接しているカフェの オープンテラスの椅子が出しっぱなしだったからそこに座って。 2人でいると本当に話が弾む。 でも私は元々、誰とでも気さくに接する事が出来るので あとは付き合ったらどうなるか、だと思う。 元彼と3年一緒にいて、 『彼氏と殆ど連絡を取らないこと』に慣れてしまっている。 それがいいのか悪いのかは分からないけど、 Sくんは 『毎日連絡を取るし時間が合えば一緒にいたい』派。 付き合って最初の3ヶ月くらいは、 それでも気にならないんだと思う。 ほら、最初って誰でも燃えるでしょう。 イチャイチャしたがる、っていうか。 でも2人でいることが当たり前になった時、 果たして私はどうなるのかな?と思います。 元彼と付き合っていた時は、 私は週に3回くらい会いたかったけれど 元彼は週に1回で十分、な考えの人でした。 そういう価値観のズレは その後の付き合いに大きく影響していたのだけど。 Sくんのことは。 いい人だと、思う。 好きになれたら幸せなんだと、思う。 でも。 Sくんを好きな自分が想像できない。 私の気持ちを尊重して、 『待つのは苦手だけどじっくりいくよ』 と言ってくれるSくん。 でも、いつまで経っても煮え切らない私を、 いっそのこと強引に奪って欲しいとも思ってしまう。 この手を伸ばせば、その先は簡単。 砂の城みたいに、簡単に崩れていく。 簡単に、陥落する。 そんな脆い感情の中で、 それでもゆらゆらと思いを巡らすのです。 ...
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