Kyoto Sanga Sketch Book
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2003年07月20日(日) |
【大分戦1st第13節】〜ピム監督リーグ初采配 |
激しいブーイングが、 ゴール前に並んだ選手達の上に礫のように降っている。 一部のエキセントリックな声ではない。大勢の重なり合う、合唱のようなブーイング。
予想された雨は降らず、ただ西京極のライトの中、 湿った風だけが吹いていました。
「”ブーブー”ってなに?」 小さい子供が目の前の通路、キョロキョロしながら母親に聞いていた。
ただ、負けてはいけない試合に負けた選手達を囲むスタンドには、 去年のサンガからの宝、増えた若いサポーター達の活気がある。それが救い。
で、終わった試合。 大分はマリノスやグランパスと違い、京都を「格上」と扱ってみる事にしたらしい。 J2時代から知っている男気あるガツガツしたプレー。 しかし、たった1点先制しただけで、大分は全員で守りに入った。
それに応じるサンガは・・・今までのように空回りというより、 ただ一つ一つのプレーに躊躇、約一名暴走(笑)(まだピム氏の戦術確認のレベルのような)。
その上、何が一番むなしいって、 何度も、皆の上げるクロスが味方の誰もいないゴール前に落ちていく時。
FWのいない前線を任されたのは本来パサーの松井と高宗秀。 しかし彼らの目には、今日もスタンドで観戦のはずの幻の黒部が田原が映っているらしい。 泣ける・・・
知らされた。センターFWとは選ばれた人間の”本能”なんだと。 そしてそれを支えるのもMFの本能なんだと。
Where are we going?
さて、私達はどこに向かっているんだろ? 「今日だけの結果」の為ならゲルトのままの方が良かった。
「で、新しい監督が来てからどれくらい?」 「一週間。」 「一週間!それで批判するのは早すぎると思いますよ。」 「・・・やっぱそんなもんですか。」
少し冷静になる。でもファンは結果を求めているからなぁ。 「ついで言うと、今、代表でいう俊輔と中田で2トップやってる・・・」
・・・あ、失笑します?
とにかく新監督の試合後の熱く分析的なコメントだけが今は頼り。
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