Kyoto Sanga Sketch Book
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「サッカーはジャズ」 普段サッカーをあまり見ない人達にその面白さを説明しないといけなくなった時に そんな言葉を思いつきました。
クラシック音楽は、きちんと規格化された中での展開力、構成力が命。
一方、ジャズは一見肉体的、断片的、感覚的なものの積み重ねの音楽。 その絡み合う理論化された”偶然性”において、 聴くもの自身に新たに”リズム”を取ること、”共に息をする事”を望む音楽。
例えば、日本で一番人気のある野球は、攻守の”間”の美しさはもちろん、 攻守9回という規格の中で同じ打順を繰り返しながらストーリーが出来上がる。 直線的な展開力と、その予期されたテンポがクラシックの醍醐味に近い。
でもサッカーは、戦術的には大変知的でありながら 突然崩壊したり、バランスを失ったり。又混沌から再び構築したり。 一つ一つの”時間”が、絶え間なく積み上げられ、構築されている万華鏡のよう。 (野球との一番の違いは、そのテンポの多様性にあります)
だから、 サッカー観戦はジャズを聴くように 観戦者自らゲームの中にリズムを見出し、共に息をする楽しみがありますよ。
そして、”共に息をする事”ができるチームや選手をみつけた人は ”サポーター”と呼ばれるんです。
・・・なんて説明は許されるかな。
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