Kyoto Sanga Sketch Book
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2000年11月18日(土) |
【J1磐田戦 2nd 第13節】〜 事実上の降格決定 |
運命の試合。 1stステージの13敗を背負いながらも、 2ndは少しずつ順位をあげていました。
このメンバーで来年こそは上位を狙いたい。 このジュピロにさえ勝てば、奇跡の残留は果たせるかもしれない。
前半は2ー0。なんとサンガがジュピロを圧倒していた。 しかし・・・
終了前、たった5分間ですべてがひっくり返った。 子どもの泣き声のような悲鳴が私の近くで何度も響きました。
ほんの5分前まで2点を先行し、至福のときを過ごしたジュピロスタジアム。 私はその同じ現場にいるはず。 でも、そこは別世界でした。
紫のユニフォームは まだ、私達の目の前で走っている。
ピーッ、ピーッ! 終了の笛にジュピロの水色のサポーターの歓声が一斉に沸き、 ジュピスタがうねるように踊った。
その瞬間、アウェイのゴール裏を埋め尽くした さっきまで夢にあふれていた大勢の紫のサポーター達は 悲鳴もなく、ただ凍りついて冷たい空気の中佇んでいた。 選手への罵声も出ず、ただ皆、静かに立っていただけでした。
磐田の駐車場、 朝には奇跡と夢にあふれて乗り込んだ2台のアウェイバスが 同じ顔で私たちを待っていました。
ライバル、ジェフの勝利が私の携帯に伝わったのはその後、バスの発車前。 今置かれた「現実」知って、頭の中がからっぽのまま感情もなく涙が落ちました。
この試合の残酷な意味はほとんどどのメディアも報道しなかった。 残り2試合を「18点以上」の得点差で全部勝たない限り、 もうJ1にはいられない。もはや残留は不可能。
若い女の子たちのすすり泣きや鳴咽、しゃっくりが 薄暗いバスの車内、どこそこの席から漏れていました。
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