薔薇抄 *Rose Show*
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2008年05月05日(月) 何処でナクシタのだろう?

なんつーかな。


だってずっとBUCK-TICKばっかり好きだったから、本当に大好きだったけど、大大大好きだったけど、そんなね、そんなじゃないんじゃないの?と思ってた。
チケ買ったときでさえ、ひやかしみたいな気持ちがなかった訳じゃない。

のに、ずっと泣いてたよ。

だってステージを見たらいないのに、4つもあるおっきいスクリーンには、今弾いてるみたいに映ってたんだもん。
音も、音が、ちゃんと聞こえてるのに、今聞こえてる音楽の一部は確かに彼で構成されてるのに、ステージにはいないんだよ。
スクリーンにはまるでリアルタイムみたいに彼がいるのに。
どんな魔法?


で、わたしが泣いたのはなんなんだろう。なんだったんだろう。

かなしいのかうれしいのか

認識する前に出てくる涙は質が悪い。


いないことを、やっぱり考えるまでもなくわかってるってことなのかな。

怖くて見れないまんま、当時のワイドショーや特番の録画ビデヲ、残ってんのにね。



10年一昔とは申しますが、ちっとも色褪せない、鮮やかな鮮やかな彼は、どうだ。
なんて素敵なんだろう。

満面の笑みであの黄色くてハート柄のギターを弾くよっちゃんの
ああよしきなんてだいきらいだったのに
10代の頃、恥ずかしくて品がなくて見てらんないしやりたくないと思ったものやことを受け入れられる自分は、単なるメランコリに浸ってるのではなく、ただ丸くなったのでもなく、なんて言うか、なんかこう、
ああそう、だってさ、We are! ってコールしてんのが、としでもよっちゃんでもなく、気付いたらかわむらさんで、あんた違うじゃんっ!!!笑 とか思いながら、あ そっか そういうことなのか と思ってバーっと開けちゃう感じ、そっかいいのか、って、知らなかった懐の深さとか、まあだからやさしさをね、許されるってすごいなあと実感できちゃわざるを得ないっていう、すごい体験をした、と思いました。人生初ウエーブも含め。
愛だけがそこにある って、割とこういう感じなんじゃないですか。
「hideも連れて行きます」って言って自分が涙ぐんじゃうよっちゃんも
よっちゃんがとしをおんぶして出てくるのも
ピンクスパイダーをやるっていう発想も
アンコール1曲に出るためだけに来てた前日ご出演の方も
パタが涙ぐんで客席見てんのも
練習を積んだかのように万単位の観客のレスポンスが揃うのも
ぜんぶ、ほんとに感動しちゃって、うん、いいとこに来れてよかったなあって思った。

死ぬのも生きるのも死んじゃうのも生きてんのも
超 大変なこと。


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