薔薇抄 *Rose Show*
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正直なところを申しますなら、バクチクが好きすぎて具合が悪いです。 いろいろ、具合が、悪いです。
だからさあ、もう…なあ〜。 なんつーんだろう。
この胸のざわめきは何。
なんかこう、ザラッとした。イガッ、とした。 柔らかくはないもの。 確実に迫り来ている、という実感。焦燥感。
違うな。感じてるのは狂ってるエクスタシィ。 気が狂いそうなほどの、かつてに例を見ない生々しさなんだよ。 温度差のなさ。 皮一枚下までパツパツに熱を孕んだ、平静。 これがデフォルトだと。日常だと。 生きてるってすごいよ…。
まあ、それはいいや。ほんとはわかってるし。
また今井さんがもともと飛ぶことを知っている人特有の余裕と優雅を見せて下さっている。 STAY GOLD。 今井さんのこの、厭味と疚しさのかけらもない、清廉さはなんだろう。 羽根をたたんだ皆殺しの天使極まる。 飛べない人がいることもわかってるからすごい。
飛べる人ってさ、飛びたいなんて思わないんだよね。きっと。
機嫌とか調子が、いいとか悪いとかいう話しを聞くたび、胸の辺りに黒いシミができて広がっていくみたいな感覚を覚えます。鈍痛にも似た。 あ、これ消えないんだよなあって、ぼんやり思うけど、どうしょもなくて更にぼんやり。っていう。 見ないふりもできるんだけどね。痛みなんて認識しなけりゃいいし。
あのう…なんつーか、気遣ったりしないでいたい。無理なんだけど。そりゃあ、心から幸せを願うんだけど。 なんかでもね、見えてない部分に思いを馳せたりしないでいられたらなあってすごく思う。 見せてくれてる部分だけで、いっぱいいっぱいになるくらいのものをもらってるはずなんだから、それ以上のことを気にしたりしてる場合じゃないんだよ、ほんと。 そんな、ご健康やご精神の状態を気にできるほど、いつからえらくなったのかと。 出来のジャッジをできるほど、どんだけのもんをお前が身につけているのかと。 辛そう、大変そう、とか思うなら、ライブを楽しみにするなと。 点滴打とうが針打とうがやるっつってくださってんだから、もう気にしたくない、そこを。 機嫌、に至っては。 ねえ、機嫌、だよ?そんなもんかな。そんなもん?相手はIQ200も越えてるっつってんのに。 いや…わかるよ。語彙とかアヤだよ。それは接続詞くらいの役割なんだよ。そこ気にしたら進む話も進まないよね。言いたいのはそこじゃないってことくらいわかる。調子の話にしても。 いえ…いいんですよ。 わたしは気にしたくないんだけどな、っていう話。 そう、何があっても悟られてはならない。 ご健康やご精神の状態を気にしたりしている、ということを。 いついかなるときでも、哀れみの情等を抱けるような対象ではないのだから。あの有翼人種たちに対して。
だからほんとにね、借金してでも服買って、二時間かけて化粧して、拷問に耐えるに等しい靴履いて、出掛けるくらいしかできないんだよ。
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