雨の夜と火曜日には。
夕べの飲み会で、今までイライラしてた 気持ちが切り替えられた出来事があった。
久しぶりにテキーラをショットで飲みまくって、 いい気持ちに酔っぱらって頭の中もふんわりしてた。 気が付いたら隣に毎回一緒に飲んでる男友達が座ってて、 ほろ酔いの彼に肩をバンバン叩かれたので頭がフラッとして、 そのまま彼の肩(胸)になだれ込んでしまった。
最近、なんだかミョーに忙しかったり 「会いたい人」からの連絡がなかったりと かなり情緒不安定な時期を過ごしていた私。 人のせいにしちゃいけないのは分かってるんだけど、 それでも連絡をくれない「会いたい人」のせいにしては 自分を追い詰めて、被害者ぶってる日々だった。
そんな時に、一人の男の子とくっつけられそうになった。 別に好きじゃなかった、でもキライでもなかったから 一瞬、その噂(?)に便乗してしまおうかと思った私がいた。
日本では遊んでた。 だからこっちでも遊んでしまおうかな、と。
でも出来なかった。 私が遊んだとしたら、相手にも周りにも迷惑がかかる。 それが日本じゃ全然気にならない事なのに、 ここにいる人達はみんな大切だから出来ない。
それでも淋しいのはイヤだった。
無意味な葛藤と戦う毎日。 弱い自分、淋しがり屋な自分、恋愛したい自分。 それに軽い気持ちの噂話が加わって、 私のマイナス感情はマックスに達してた。
そんな時に開かれた飲み会。
嬉しかった。 ここにも自分の肩に触れてくれる人(男)がいるんだって、 そう思ったら思いっきり甘えてしまった。 今まで抑えていた「私」が現れてきそうになった。 ニュージーでは誰にも見せた事のない、もう一人の「私」が。
酔い覚ましがてらに外に出てタバコを吸おうとしたら、 ベランダから下の地面にライターを落とした。 雨が降って濡れたアスファルトに「カツン」と乾いた音がして、 それと暗闇が一帯を覆った。
下までフラフラ拾いにいった私を、迎えに来てくれた。 とりあえず2階まであがって、廊下の端っこに座って話をしてた。 寒さと酔いで意識がもうろうとする中で、私は泣いたのを覚えている。 「なんで泣くん〜?泣く必要なんてないじゃん?」 心に染み渡るぐらい優しいトーンの声と言葉で励ましてくれた。
酔っぱらって呂律もまわらなくくなった私を、 気遣って別の友達の部屋に連れていってくれた。
少しずつ気分が良くなってきて意識もハッキリしてきて、 私はうなずきながら、時々言葉を返しながら話を聞いていた。 「過去の事なんて気にする事ないよ、大事なのはこれからだよ。」 頭では分かってても、理性が付いていかなかった。
でも、今までに起こった事をすべて水に流して、 一から始められそうなぐらい彼の言葉に従順だった私がいた。
お互いの過去についても少し話した。 お互いの恋愛についても少し話した。
気が付いたら、なんだか重たかった背中が軽くなった気がした。 そしたら急に眠くなって、完全にもたれかかってしまった。 ずっと握ってくれてた手から優しさ感じた。 それは心の奥深くまで流れ込んでいって、 頭のてっぺんから指先、つま先まで私を暖めてくれた。
今まで少し遠慮がちな気持ちがあった、彼に対して。 でも、これで少しまた友達としての距離が縮まった気がしたし、 もっと素直な自分を取り戻せそうな気がした。
今は心から言いたい、「ありがとう」って。
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<オマケ>
普段はあんまり話もしない男友達に、昨日の飲み会中、 「hiroのホームページのアドレス教えてよ!」って突然言われた。 「なんで知ってんの!?」って聞き返したら、 横で聞いてた女友達に、「結構有名な話だよ」って返された。
ぬぅ。。。
2002年09月25日(水)
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