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2005年02月02日(水) |
Conversation |
人間は言葉を発しないと生きていけないのだろうと思う。独り言はきっとそのためにあって、誰もいなくても声を発しないとダメなのだ。個人差はあるだろうが声を発し、ことばを交わすことは必要なことに違いない。 己においてはその傾向がひどく強い。人がいれば喋らずにはいられない。聞き上手になりたいと思いつつ取り留めのない話をし続ける。数日人に会わないと不機嫌である。 きっと不安なのだ。喋らないでいることで自分が消えてしまいそうで、怖いのだ。ずっと喋らないで生きてきた。義務以外の言葉を交わすのは家族とほんの数人の友人だけだった。喋らないでいられないのだ、認めて欲しくて喋るのだ。 行為もそうだ。きっと繋がっていられる事が嬉しくて、でもそれ以上に怖くて離れないようにしがみついていたい。その瞬間だけ、己は己が確かに存在している事を確かめるのだ。自分にとって相手にとって確かにそこに存在するということを確かめる。
だからきっと、大した事じゃないと言われるのは苦しい。自分の存在が大した事がないと見抜かれているようで。怒られる方がいい。嫌われる方がいい。そこにほんの少しでも感情が欲しい。 これが己の期待であり、そしてこれはきっと無駄な抵抗なのだ。
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