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2003年10月17日(金) 空疎

 死にたいと思う。そう思った筈だったのに、己の身体は執拗にこの世界に拘って、痛みにも恐怖にも耐えられず、狂言に出来る程度の自殺を考え続け、そして結局は、そう、あらゆる事から逃げようとしている。
 怖い。何もかもが空疎で、己とは遠い世界に行ってしまっている。己の身体は底に在るのに、どうしても実感が無い。
 胸の痛みとか、腰の冷たさとか、何もかもこの不安も何もかも杞憂であったら良いと何度も何度も願っているけど。

 彼の言葉が遠い。酷い言葉にも涙も出ない。泣くことすら出来なくて。泣いてくれる彼女を唯無表情に見つめて、何も感じ無い己。突き放されて、それは元々己が鬱陶しいと突き放したからなのだが、それでも何も感じず、謝罪の言葉にも最早ああやはりとしか思えない。
 乾いている。何も見えない。辛い訳ではない、唯余りの空しさに、寂しさに、もうどうして良いか分からないほど途方に暮れている。


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