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怖い、怖い、怖い。逃げたくて逃げたくて堪らない。 何から? 何もかもから。 何もかも、己を取り巻く全ての物から。友人、大学、家族、そして己自身。 逃げる。逃げたい、逃げたい。 何処へ、一体何処へ? 何処へも行けない。己は何処にも行く場所が無い。 行けない己の身体は一体何処へ行くのだろう。何処へ。
己の胎内に宿ってしまったかもしれない新しい命の芽。それを摘み取ることと己自身を摘み取ることと、それは同じように思える。己は死んでも良いように思う。 助けて! 誰に云っているのか。誰もいないのに。己を取り巻く他の誰にも己自身の問題を解決することなど出来ない。自分自身しか。 それでも己は助けてと云う。無駄だ。無駄な声だ。単なる音声の、空気すら震わせられない、空しい静寂。 言葉を失い。失って、心さえも失って。死んでしまいたいと云うよりは、生きていても仕方が無いという奇妙な境地。己は死んでも良いように思うのだ。
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